食物アレルギー(治療) 煎りピーナッツと茹でピーナッツの組み合わせによる免疫療法とは? 標準化が進もうとしているピーナッツの免疫療法ではあるものの、リスクはまだ払拭することはできていない。 ■ ピーナッツアレルギーは欧米諸国では小児の1~3%が罹患しており、これまで除去食が治療の中心になっています。 ■ 一方で、経口免疫療法は徐々に標準治療へ近づこうとしています。 ■ 2020年に、Palforzia®が... 2023年5月30日 pedallergy2016
感染症(病因) 日本における新型コロナ流行前・流行中のRSウイルスの流行の変化は? コロナ流行中に感染予防により流行が収まっていたRSウイルス感染症が2021年に大きく流行した。 ■ RSウイルスは多くの場合、2歳までにほぼすべてのひとがかかる感染症です。 ■ 2020年はほとんど流行しませんでしたが、2021年におおきな流行が見られました。 ■ 同様の現象は世界各地で見られ、感染の年齢層も変化しまし... 2023年5月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬だけでなく、デルゴシチニブ軟膏でも『プロアクティブ療法』は可能? プロアクティブ療法は、2000年頃から普及してきた、抗炎症薬を間欠的に使用して悪化を防ぐ、アトピー性皮膚炎の治療法。 ■プロアクティブ療法とは、再燃しやすいアトピー性皮膚炎に対し『悪化する前に』『間欠的に』抗炎症薬を使用するという治療法です。 ■ プロアクティブ療法に使用される抗炎症薬は、おもにステロイド外用薬が活用さ... 2023年5月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 1歳から3歳のピーナッツアレルギーには、経皮免疫療法が有効?:EPITOPE試験 食物アレルギーの免疫療法はさまざまなルートが考えられており、そのうち安全性が高いと考えられているのが『経皮ルート』です。 ■ 食物アレルギーが増えているなか、経皮免疫療法が注目されています。 ■ そして、経皮免疫療法に関し、最近NEJMにEPITOPE(エピトープ)試験が公開されました。 Greenhawt M, Si... 2023年5月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 注文前に、店側から食物アレルギーがあるかどうかを積極的に尋ねると、客の満足度は改善するか? 外食によるアレルゲンの誤食は少なくなく、一方で食品関係者の食物アレルギーに対する理解はかならずしも高くはない。 ■ 少なくないひとが食物アレルギーを持っており、外食は、誤食・アレルゲンの混入のリスクをはらみます。 ■ 食品関係、たとえばレストランのスタッフだからといっても、食物アレルギーの認識にはばらつきが大きく、混入... 2023年5月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) マインドフルネス&セルフコンパッションを用いたアトピー性皮膚炎治療は有効か? 認知行動療法・行動経済学・セルフコンパッション…さまざまな心理学的手法が医学に取り入れられようとしている。 ■ 認知行動療法が医学に取り入れられるなか、マインドフルネス・ストレス軽減法やセルフコンパッションが盛んになってきています。 ■ そして最近、JAMA Dermatologyに、成人のアトピー性皮膚炎を対象に、マ... 2023年5月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物を早期導入し、食物アレルギー発症を予防する…現在までのメタアナリシスを確認すると? アレルゲンを早期導入して食物アレルギーの発症予防を行うという手法は、エビデンスがある卵・ピーナッツ以外にも検討が進み始めている。 ■ ピーナッツアレルギーの発症予防に関し、『ピーナッツを生後5-10ヶ月に開始』とする方法が有効とするLEAP研究が2015年に公開されて、早くも8年が経過しました。 ■ さらに、乳や、複数... 2023年5月14日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 子どものときのペットの飼育と喘息の発症は、どのように関連しているか? ペット飼育とアレルギーに関しては、相反する研究結果があり、シンプルな答えが難しい。 ■ アレルギーのある患者さんに『ペットを飼ってもよいかどうか』を聞かれることは少なからずあります。 ■ しかし、その答えに確定的にお答えすることは簡単ではありません。 ■ 最近、さまざまな欧州のコホート研究、Avon Longitudi... 2023年5月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 手湿疹に対するデルゴシチニブ軟膏の効果を、どのように評価する? 手指衛生がひろがるなか、手湿疹は増えている。 ■ 手指衛生は、感染症の予防にとても重要な手法です。 ■ 一方で、手指衛生は手湿疹には悪い影響をあたえることは多くのひとが認めるところでしょう。実際、手指衛生をよくおこなう医療者は、手湿疹をおこしやすくなることが報告されています。 ■ デルゴシチニブは、アトピー性皮膚炎に使... 2023年5月9日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギー乳児に対する低アレルゲンミルクと乳酸菌製剤は寛解を誘導する?:SDACMA試験 牛乳アレルギーのある乳児に対し、加水分解乳(低アレルゲンミルク)を早期に導入する方法が試みられている ■ 低年齢で発症した牛乳アレルギーは、自然寛解は期待できるものの、年齢が高くなるまで持ち越した場合は治療が容易でないケースが少なからずあるため、どのように初期対応するかが考えられています。 ■ そのようななか、最近Al... 2023年5月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 生後6ヶ月から2歳未満の乳幼児に対するデルゴシチニブ(商品名コレクチム)軟膏の有効性と有害事象は? 外用JAK阻害薬であるコレクチム軟膏が、2023年1月に生後6ヶ月から使用できるようになりました。 ■アトピー性皮膚炎は、成人(7~10%)よりも小児(25%)に多いとされ、その後のアレルギー疾患の発症リスクをあげることがわかっています。 ■ しかし、2歳未満のアトピー性皮膚炎に対し、これまではステロイド外用薬のみしか... 2023年5月7日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ウパダシチニブ(商品名リンヴォック)の実臨床での効果は? 重症アトピー性皮膚炎に対する内服JAK阻害薬が普及しつつある。 ■ アトピー性皮膚炎の病態が、解明されてきており、情報伝達物質(サイトカイン)を抑える全身的な治療(内服薬や注射薬)が重症の方へ使用できるようになってきました。 ■ そして、そのサイトカインを抑える薬剤は、抗体製剤だけでなく、低分子薬も使用されるようになり... 2023年5月5日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 1歳未満でRSウイルスに罹ると、5歳までに喘息になりやすいかもしれない:INSPIRE研究 RSウイルス感染は、その後の『喘鳴』を悪化させる可能性がある。 ■ RSウイルス感染症は、 1歳までに7割、2歳までにほぼすべての子どもが1回はかかるという、感染症の原因としてとても多いウイルスです。 ■ しかし、『1歳未満でのRSウイルス感染』が、5歳までの喘息発症に関連する可能性があるかもしれないという報告が、La... 2023年5月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する『エモリエントプラス』は、ステロイド外用薬の使用量を減らす? アトピー性皮膚炎に使用する保湿剤は、どのような製品を使うか?というテーマ。 ■ 保湿剤はすべて同じではなく、それぞれの性質を考えながら使う必要性がありますが、どのように使い分けるかはこれから検討を要する部分も大きいテーマです。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎患者の皮膚微生物叢に影響を与えることができる基剤と有効成分・非薬用... 2023年5月1日 pedallergy2016