ステロイド点鼻薬は、眼の症状も緩和するようだ。では、小児で頻用されるアラミストとナゾネックスのどちらがより有効だろうか? ■ 以前、ステロイド点鼻薬(アラミスト)が、眼の症状にも有効であるという報告をご紹介しました。 ■ では、その眼の症状緩和において、モメタゾン(ナゾネックス)も同様の有効性を持つのでしょうか? こ...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
『雑草花粉』における総論は、思った以上に少ない。 ■ 今回は日本語の総論です。 ■ アレルゲンとしての花粉は、2014年現在61種類が報告されており、大別して木本類と草本類にわかれます。 ■ 木本類はヒノキ科であるスギ・ヒノキ、カバノキ科であるシラカバ・ハンノキなどが含まれ、草本類はイネ科のカモガヤ・ハルガヤ・オオアワ...
小麦アレルギーはいつごろ軽快し、その予測する因子はあるか? ■ 食物アレルギーの予後(いつごろ改善するか)に関し、卵や乳の報告に関しては、すでにご紹介してきました。 ■ 今回は、同様の手法で実施された、小麦アレルギーの予後に関する研究結果をご紹介します。 管理人注 ※ 2020/3/8 この報告に関して、前向き研究と記...
点鼻ステロイド薬は、アデノイド肥大に有効である。 ■ アデノイドとは、扁桃腺ではありません。扁桃腺より上、鼻の奥のほうにある組織です。 ■ そのアデノイドが大きくなると、口呼吸になりやすくなり、場合よっては手術の対象になります。 アデノイド肥大 ■ しかし、できれば手術を避けたいですし、点鼻ステロイド薬を使用すると縮小...
ステロイド点鼻薬は、アレルギー性鼻炎の第一選択薬のひとつです。 ■ 点鼻ステロイド薬は、鼻症状の強いアレルギー性鼻炎には第一選択薬と言えます。 ■ 日本では抗ヒスタミン薬が第一選択ですが、海外のガイドラインでは点鼻ステロイド薬が第一選択になっているくらいです。 ■ 最近のステロイド点鼻薬は小児でも使用でき、またバイオア...
低年齢児の鼻閉に、血管収縮薬の点鼻は有効? ■ 一般的に、小児の鼻閉に対し、血管収縮薬の点鼻薬は推奨されません(私は日常診療で使用していません)。 ■ 一方で、ウイルス感染にともなう(いわゆる風邪による)鼻閉は鼻汁の吸引がもっともポピュラーですが、薬でなんとかしてほしいという訴えもよくあります。 ■ 今回は、点鼻の血管...
花粉症のシーズンがくると、乳酸菌飲料やヨーグルトのCMが増えますが… ■ アレルギー性鼻炎に対する、乳酸菌の有効性に関し、最近のメタアナリシスでは有効性はある程度あると報告されています(Am J Rhinol Allergy 2016; 30:157-75.) ■ しかし、まだまだランダム化比較試験はすくなく、有効性は...
焼き固めた卵や乳での免疫療法は有効か? ■ ベイクドミルクやベイクドエッグ(つまりは、ビスケットのような料理形態を指します)で、食物アレルギーの免疫療法ができないかを考慮した指導は少なからずあります。 ■ 加工品が食べられるお子さんが、その後その食物が食べられるようになる可能性が高いことはいえるかと思っていますが、一方...
乳頭の痛みにラノリンは有効か? ■ 『ラノリン』は、ラテン語でウールを意味するlānaと、油を意味するoleumに由来し、羊毛の生産過程で得られる、外用剤の基剤に良く使用される油です。 ■ 授乳中の乳頭の痛みに対し、ラノリンの塗布が良く実施されます。 ■ そのラノリンの塗布は、痛みの軽減には有効なのでしょうか? この...
有害事象軽減の観点から経皮免疫療法が注目されていますが、有害事象におけるリスク因子の検討も重要です。 ■ 経皮免疫療法は、有害事象が少ないことから今後注目されてきそうな免疫療法の手法です。 ■ ただし、経皮免疫療法も、治療である以上有害事象から免れえません。 ■ そこで今回は、経皮免疫療法のリスク因子を検討した報告をご...
食物経口負荷試験の実施に関し参考にするのは、特異的IgE抗体価の絶対値だけではない。 ■ 食物経口負荷試験は、食物アレルギーの診断にとってきわめて重要です。 ■ しかし、リスクがありますから、事前の血液検査などにより『ある程度の』結果予想をすることになります。 ■ そして、よく実施される特異的IgE抗体価は、多くの場合...
生物学的製剤を食物アレルギーの治療に応用しようとする動きがあります。 ■ 抗IgE抗体(オマリズマブ)は、食物アレルギーにおける免疫療法の有害事象を減らすのではないかと期待されています。 ■ いわゆる『生物学的製剤』は、さまざまな分野で医療の変革をもたらそうとしています。 ■ そこで今回は、抗IL-33抗体、エトキマブ...
微量ミネラルやビタミンとアトピー性皮膚炎の関連を尋ねられることがありました。 ■ 最近、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関連だけでなく、他の微量元素やビタミンとアトピー性皮膚炎の関連を尋ねられることがありました。 ■ 個人的には、栄養のバランスを優先して、あまりこだわらないほうがと考えていると伝えた上で、ビタミンDや...
睡眠不足は、アトピー性皮膚炎の悪化や皮膚のダメージからの回復に影響するか? ■ アトピー性皮膚炎は、睡眠の質の低下を招き、さらには生活の質の低下に結びつきます。 ■ しかし逆に、睡眠不足がアトピー性皮膚炎そのものを悪化させるかに関しての報告は思った以上に少ないです。 ■ ここは『当然でしょう』の心理が働いているのではな...
免疫療法の新しいルート、リンパ節。 ■ 免疫療法の問題点の一つとして、『時間がかかる』というものがあります。 ■ 経口、舌下、経皮、皮下などのルートがこれまで提案されており、それぞれ利点・欠点もありつつ、発展してきています。 ■ 最近、あたらしく提案されてきているルートに『リンパ節に直接アレルゲンを注入する』というもの...
イヌを洗うと、アレルゲン量は低下するか? ■ 先日、ネコアレルゲンに関して週2回の洗浄により低下させる可能性があることをご紹介しました(現実的には難しいと思われます)。 ■ では、イヌアレルゲンに関して、洗浄は有効でしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? イヌ25匹の洗浄前3日間と洗浄後連続7日...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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