寝る前に内服した第一世代抗ヒスタミン薬は、日中のパフォーマンスも低下させる

睡眠改善薬として使用される第1世代の抗ヒスタミン薬は、翌朝以降のパフォーマンスにも影響するか?

■ 抗ヒスタミン薬は、『インペアード・パフォーマンス(意識されないパフォーマンスの低下)』が問題となります。

■ そこで、『脳内ヒスタミン受容体占拠率の低い(パフォーマンスの低下を引く起こしにくい)』抗ヒスタミン薬が選ばられることになります。

■ その中でも、フェキソフェナジン(商品名アレグラ)は、脳内ヒスタミン受容体占拠率が低い薬剤の一つです。

■ 一方で、寝る前の『睡眠改善』を目的として、第一世代の抗ヒスタミン薬が使われることがあります。

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■ 寝る前であれば、翌日以降のパフォーマンスには影響しないのでしょうか?

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

20歳~55歳の健康な日本人ボランティア18人に対し、クロルフェニラミン(6mg)、フェキソフェナジン(120mg)、プラセボの単回投与の効果を比較した。

 ✅ クロルフェニラミン群は睡眠開始やレム睡眠までの時間を長くし(それぞれ p≦0.05)、REM睡眠時間を短縮させた(p≦0.01)が、これはフェキソフェナジン群では観察されなかった。

 ✅ クロルフェニラミン群では翌朝にもパフォーマンスの低下が残ったが、フェキソフェナジン群ではみられなかった。

 

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