ビタミンD値が低い喘息のある子どもに、ビタミンDの内服は有効か?

ビタミンDの内服は、喘息発作の再発を抑えるのに有効でしょうか?

■ これまでの研究では、ビタミンDを内服することで、気管支喘息の増悪が減る可能性が示唆されていました。

■ しかし、メタアナリシスでも結果を出すにはまだ不十分で、『ビタミンDがもともと少ない人に対してビタミンDを内服すれば効果があるかも』という考えになってきていました。

■ そして今回、ビタミンDが低い児に対する大規模なランダム化比較試験が実施され、JAMAに報告されました。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

血清25-ヒドロキシビタミンD濃度低値の6~16歳の喘息のハイリスク児を、ビタミンD3内服群96人(4000 IU/d 48週間)もしくはプラセボ群 96人(48週間)にランダム化し、喘息の増悪までの期間などを比較したところ、

 ✅ 増悪までの平均期間は、ビタミンD3群で240日、プラセボ群で253日(平均群間差 -13.1日[95%CI、-42.6~16.4];調整後ハザード比 1.13[95%CI、0.69~1.85]; P = 0.63)であり、有意差はなかった。

 ✅ さらに、ウイルスに誘発された重篤な喘息増悪までの期間、吸入ステロイドの投与量が減少した参加者の率、試験期間中のフルチカゾン(吸入ステロイド薬)の累積投与量も有意差はなかった。

 

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