アトピー性皮膚炎が治りにくくなるリスク因子はなにか?

2018年2月19日

von Kobyletzki L, et al. Factors that predict remission of infant atopic dermatitis: a systematic review. Acta Derm Venereol 2015; 95:389-94.

アトピー性皮膚炎は、10歳までに7割寛解するという報告がありますが、、

■ アトピー性皮膚炎は、10歳までに7割寛解するという報告もあります。

■ しかし、10歳以降まで寛解しなかった場合は、長期間持続する可能性が高くなります。

■ では、早期発症のアトピー性皮膚炎が寛解してこないリスクにはどのようなものがあるでしょう。

※ 2018/2/19 上記の新しい報告を追加しました。

 

P: 2003年9月までのMEDLINE,CENTRALで検索したRCT、コホート試験3316編の内、条件を満たした2本の論文を抽出。
E: フィラグリン(FLG) mutation、性、ペット暴露、抗炎症薬治療、アトピー性皮膚炎(AD)重症度、乳児期のアトピー感作
C: –
O: 6-7歳までのADの完全寛解に影響する因子

 

 

結果

2歳時点でのアレルゲン感作 調整オッズ比(aOR) 2.76 (95%信頼区間[CI] 1.29-5.91)早期発症アトピー性皮膚炎による頻回の掻破 aOR 5.86 (95%CI 3.04-11.29)2歳時点での客観的重症度スコア aOR 1.10 (95%CI 1.07-1.14)ペット暴露(ネコ) aOR 2.33 (95%CI 0.85-6.38)が、アトピー性皮膚炎の寛解阻害因子とされた。

コメント

■ 近年注目されているフィラグリン遺伝子変異(FLG mutation)は調整後に有意差は消失している。

■ やはり、重症度や感作をみながら予後を考えていく必要がある。

■ が、システマティックレビューとはいえ、2編のメタアナリシスでは、言えることが限られるだろう。

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