乳児期の抗生剤使用はその後のアトピー性皮膚炎発症リスクになるかもしれない

Tsakok T, et al., Does early life exposure to antibiotics increase the risk of eczema? A systematic review. Br J Dermatol 2013; 169:983-91.

抗生剤の使用はアレルギーを増加させる?

■ 不要な抗生剤使用のリスクは、耐性菌の問題ばかりではありません。

■ もともと人間に存在する微生物群は、アレルギー疾患の防御に働くという報告があります。

■ また、乳酸菌製剤やヨーグルトがアトピー性皮膚炎の予防に働く可能性があります。

 

P: 2012年3月までのMedline, Embase、Web of Scienceからの20研究

E: 妊娠中と生後12ヶ月までの抗生剤投与

C: –

O: アトピー性皮膚炎を増加させるか

 

 

抗生剤使用とその後のアトピー性皮膚炎の発症リスクに関する20研究によるメタアナリシス。

出産後の抗菌薬治療に関する研究

抗生剤加療によるアトピー性皮膚炎発症リスクを検討した17研究から、オッズ比(OR)は1.41(95%CI1.30-1.53)と推定された (そのうち、前向き研究10本ではOR 1.40 [95%CI 1.19-1.64]、横断研究7本でOR 1.43 [95% CI 1.36-1.51])。

抗生剤の使用が増えるほどアトピー性皮膚炎発症リスクは増加し、抗生剤投与が1クール増加するごとにOR 1.07(95%CI 1.02-1.11)増加した。

 

出産前暴露に関する研究

■ 4研究から、ORは1.30(95%CI 0.86-1.95)と推定された。

 

 

抗生剤はアトピー性皮膚炎の発症リスクになる可能性がある。

■ 抗生剤使用がアトピー性皮膚炎のリスクになることに関する初めてのシステマティックレビューだそうです。

■ 出産前では有意差はでていません。ですから、出生後の抗菌薬は十分吟味して処方するべきでしょう、、と、この論文を記載したときは書きましたが、その後、妊娠中の抗生剤も、頻度が高くなると子どものアトピー性皮膚炎の発症率が上がるかもしれないという結果が報告されています