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Chonmaitree T, et al. Acute Otitis Media and Other Complications of Viral Respiratory Infection. Pediatrics 2016; 137.

乳幼児期の中耳炎は決して稀ではありません。

■ 急性中耳炎(AOM)は小児科では極めてありふれた疾患です。そして、上気道炎に引き続き発症することが多いことはよく知られていますが、この研究はそれを証明したものになります。

 

PECO
P: 出生コホート研究に参加した乳児計367人
E: 上気道感染(upper respiratory tract infections;URI)と下気道感染( lower respiratory tract infections;LRI)
C: -
O: 生後12ヶ月までのURI、LRI、急性中耳炎(AOM)の罹患率と、細菌-ウイルスの相互作用があるか

 

結果

■ 観察期間中、乳児305人が887回のURIを、乳児143人が180回の急性中耳炎(AOM)を発症した。

■ 1歳までの上気道感染(URI)、下気道感染(LRI)、AOMの罹患は、1人・1年当たり3.2回、0.25回、0.67回だった。

3、6、12か月までの累積AOM発症率は、6%、23%、46%だった。

AOMを発症した児は1人・1年当たりURIを4.7回発症し、AOMを発症しなかった児は2.3回発症しており、有意差があった(P < .002)

■ 病原性をもつ細菌のコロニー形成率は、AOMに罹患した児に有意に高く(P < .005)、母乳栄養は、URIとAOMのリスクを減少させた(P < .05)。

■ 細菌とウイルスの相互作用が、モラキセラ・カタラーリスと呼吸器ウイルスで認められた。

 

1歳までに約半数の児が中耳炎を1回は発症する。

1歳までに約半数の児が中耳炎を1回は発症し、上気道感染症が大きなリスクファクターであるとまとめられます。

■ 中耳炎は、小児科では極めてコモンな疾患です。結果は十分納得できる結果ですが、耳鏡を出来る限り使用することの重要性を再確認できました。

■ また、中耳炎に対する抗菌薬は、軽症であれば待機する方法もあります(1歳であれば、抗菌薬を使用する場合が多いでしょう)。

■ 一方、使用する場合は短期間で中止すると再燃が多いようです。

■ なお、自分自身は、耳鏡を自腹で購入しています。やっぱりウェルチアレンのマクロビューがいいと思っており、これを使い慣れると、別の耳鏡だと診断能力が落ちてしまいます、、マトモな耳鏡がない外勤先では困ることがあるんですよね、、

 

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