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Kuo CL, et al. Birth month and risk of atopic dermatitis: a nationwide population-based study. Allergy 2016; 71:1626-31.

台湾からのアトピー性皮膚炎発症季節の報告。

■ 今回は、アトピー性皮膚炎の発症に生まれた時期が関係しているという報告です。

■ 本邦では滋賀県立小児保健医療センターの楠先生からの、秋に生まれた子どもにアトピー性皮膚炎の罹患が多いという報告があります(Kusunoki T, et al., J Allergy Clin Immunol 1999; 103:1148-52.)。

■ 今回紹介するのは、健康保険のデータベースを用いた台湾からの研究結果になります。台湾は地政学的にも本邦に近いこともあり、参考になるのではないでしょうか。以前、台湾からのアトピー性皮膚炎の予後研究に関してもUPいたしましたね。

 

PECO
P: 台湾の国民健康保険調査データベースを使用して収集したアトピー性皮膚炎患者と対照患者
E: アトピー性皮膚炎患者 31237例
C: 年齢と性をマッチさせた124948名
O: 出生月はアトピー性皮膚炎発症と関連するか

 

結果

■ 性、年齢、収入、医療環境(医師の数)を変数として、出生月とアトピー性皮膚炎を補正し検討した。

■ 5月に出生した人に比較し、12月に出生した人はアトピー性皮膚炎のリスクが高かった(オッズ比[OR] 1.17、95%CI 1.10-1.25)

■ 続いて、10月出生(OR 1.15、95%CI 1.08.1.22)、11月出生(OR 1.13、95%CI 1.06.1.20)もアトピー性皮膚炎のリスクが高かった。

■ また、低収入(OR 1.28)、喘息(OR 1.88)、アレルギー性鼻炎(OR 1.70)、乾癬(OR 2.36)、白斑(OR 1.99)、じんま疹(OR 2.14)、全身性エリテマトーデス(OR 1.91)は、アトピー性皮膚炎と有意に併発している疾患だった。

 

先行研究である滋賀からの報告に合致する結果。

■ 少なくとも、台湾では12月>10月>11月の出生月でアトピー性皮膚炎の発症が多いとまとめられます。

■ なお、今回使用されたデータベースは、台湾在住の99%をカバーするそうです。

■ 前述した楠先生らが報告した出生月とアトピー性皮膚炎の関連に関しても言及されていましたが、本報告は多変量で調整し、7-15歳より範囲が大きい(0-20歳)であることがAdvantageであると述べられていました。

■ 結果として、やはり秋産まれにアトピー性皮膚炎の発症が多いことは言えるのではないでしょうか。

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