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Chmielewska A, et al. Systematic review: Early infant feeding practices and the risk of wheat allergy. J Paediatr Child Health 2017. [Epub ahead of print]

卵やピーナッツの離乳食早期開始の報告が出始めたが、小麦はまだ?

■ 卵やピーナッツに関しては、条件があるにせよ、早期開始によるアレルギー予防に効果があることが報告されるようになりました。

加熱卵を少量で早期開始すると、1歳時の卵アレルギーを予防できる(PETITスタディ): ランダム化比較試験

ピーナッツを早期に摂取開始したほうがピーナッツアレルギーが減少する(LEAPスタディ)

■ 以前、セリアック病(本邦ではほぼ見ることはないグルテン不耐症)に関するシステマティックレビューをご紹介しましたが、小麦に関しては、まだ早期導入の効果の研究結果は不足している状況です。

セリアック病(グルテン不耐症)は、小麦導入時期が遅いほど発症しやすい: システマティックレビュー&メタアナリシス

■ そんな中、小麦早期導入の小麦アレルギー予防効果を検討したシステマティックレビューがありましたのでご紹介いたします。

 

PECO
P: 2015年7月までの5つのデータベース(Cochrane Library, MEDLINE, EMBASE, Web of Science、CINAHL)て抽出された、小麦を早期導入するプラクティスを検討した7研究(5本の観察研究+2本のランダム化対照比較試験)
E: 小麦もしくはグルテン含有製品の早期導入
C: プラセボもしくは介入or曝露なし
O:小麦アレルギー/感作に影響するか

 

結局、何を知りたい?

 ✅小麦を早期導入して小麦アレルギーや小麦感作を予防するかどうかを、過去の研究をまとめて探ろうとしている。

 

 

小麦早期離乳食開始の研究をまとめた。

■ より長期の母乳栄養は、小麦アレルギー(2研究、n = 1847)や小麦感作(1研究、n = 3781)と関連していた。

■ 完全母乳栄養のエビデンスは矛盾しており、より長期の完全母乳栄養は、小麦感作に対するリスク低下(1研究、n = 408)にも、リスクの増加(1研究、n = 3781)にも関連していた。

■ グルテンを導入した母乳栄養は、小麦アレルギーに影響していなかった(2研究、n = 2581)。

■ 生後7ヶ月からの穀類の開始は、小麦アレルギーのリスクを増加させたが(1研究、n = 1612)、ランダム化比較試験(n = 1303)の結果は関係していないという結果だった。

■ グルテンの早期導入に関し、1件の観察研究(n = 3781)は5歳までの小麦感作のリスクを減少させたが、ランダム化比較試験では関連していなかった(n = 1303)。

 

結局、何がわかった?

 ✅小麦早期導入の効果は、現状では十分なデータがない。ただし感作のリスクを低下させる可能性はあるようだ。

 

 

小麦を離乳食で早期開始してアレルギーを予防するというエビデンスは不足している。

■ 母乳栄養や小麦アレルギーのリスクに対するグルテンの早期導入の影響は、エビデンスが限られており明らかでないとまとめられていました。

■ グルテン導入の母乳栄養を支持するエビデンスも不十分であるものの、グルテンの早期導入は感作リスクを低下させるかもしれないと述べられています。ただし、現在のところ、小麦アレルギーのリスクに影響を及ぼすというエビデンスは存在しないと付け加えられています。

 

 

今日のまとめ!

 ✅卵・ピーナッツの離乳食へ早期導入するというアレルギー予防のエビデンスが出始めているが、小麦に関してのエビデンスは不足しており、明らかではない。

 

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