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乳児コリック(黄昏泣き・疝痛発作)における、米国小児科学会が患者さん向けに発信しているサイトの情報を翻訳してみました。

「コリック」は、数時間にわたり、発作的に泣き続け、顔面は紅潮、口周りが白っぽくなり、腹は緊張し、脚はひきつり、拳は握りしめている状態Tintinalli's Emergency Medicine, 7th Ed)で、本邦では「黄昏泣き」とも言います。

■ 対応に関しては以前、コリック(黄昏泣き)に対する乳酸菌の効果における研究報告を御紹介いたしました。

■ そして、昨日Twitterで知った情報ですが、AAP(米国小児科学会)がスポンサーの情報サイトにコリックのページがあることを知りました。役に立ちそうな内容だったので、皆さんとシェアするために簡単に翻訳しておこうと思います(一部意訳)。

Colic Relief Tips for Parents

 

Colic Relief Tips for Parents

 コリックに関する情報。

お子さんのコリックに対する親御さんへのヒント

■ あなたのお子さんには、定期的に起こる、なだめるのにどうしようもないように見える厄介な時間が、毎日ありますか?

■ これはかなり一般的です。

■ 特に、午後6時から真夜中、すなわち、その日の試練と苦難によってあなたも疲れている時間帯に起こります。

■ この過酷な時期は、あなたに、他にも骨が折れる子どもさんがいたり、仕事をしなければならない場合は特に拷問のように感じるかもしれません。しかし、幸いにも長くは持続しません。

■ 通常この大騒ぎする期間は、6週間で1日あたり約3時間のピークに達し、3〜4ヶ月で1日あたり1〜2時間に短くなってきます。

■ 赤ちゃんがは数時間以内に落ち着きますし、その日の残りの時間は比較的平和です。そして警戒する理由もありません。

 

泣き声が止まらず、昼も夜も激しい啼泣が持続するならば、コリックによって引き起こされているのかもしれません。

■ 赤ちゃんは、通常、生後2週間から4週間の時期に、約5分の1がコリックを発症します。

■ なだめられないほど泣き、叫び、脚を伸ばしたり縮めたり、ガスを出したりします。

■ 胃はガスで拡大したり膨張したりすることもあります。

■ 啼泣する時間は、夕方にはしばしば悪化しますが、24時間いつでも発生する可能性があります。

 

コリックの原因は何でしょうか?

■ 残念ながら、なぜコリックが起こるのかについて明確な説明はできません。

■ ほとんどの場合、コリックは、単に子どもが刺激に異常に敏感になっているか、または自分の神経系を「自己調整」ことができないことを意味します (「未熟な神経システム」としても知られています。)

■ 赤ちゃんが成熟するにつれて、「自己調整」不能な状態、すなわち著明な啼泣は改善されていきます。

■ 一般に、この「コリック様啼泣」は3〜4ヶ月間で終わりますが、生後6ヶ月まで続く可能性があります。

■ 母乳育児において、コリックは母親の食事中の食物に対する過敏性があるというサインである場合があります。

■ この不快感は、授乳している乳タンパク質に対しては、まれにしか引き起こされません。

■ コリックはまた、ヘルニアまたは何らかの病気など、医療的な問題を示している可能性があります。

 

単に待てばいいのかもしれませんが、いくつか試してみる価値があるかもしれません。

■ まず、啼泣が治療を必要とする重大な病気に関連していないかどかを確認するため、もちろん、小児科医に相談してください。

1) 小児科医に聞いてみましょう。 あなたが授乳中の場合は、乳製品、カフェイン、タマネギ、キャベツ、他の潜在的に刺激的な食物を自分の食事から除去したほうがいいのかどうか。

2) 赤ちゃんに粉ミルクを与えている場合は、加水分解乳(管理人注;低アレルゲンミルク)を与えるべきか小児科医に相談してください。食物過敏性が不快感を引き起こしている場合、加水分解乳に変更した場合は、数日以内にコリックは減少するはずです。

3) 赤ちゃんに過度に授乳しすぎないでください。それは赤ちゃんを不快にする可能性があります。一般的には、授乳開始から次の授乳開始までに少なくとも2時間から2時間半あけてみてください。

4) 赤ちゃんをキャリアに入れてなだめるために歩いてみましょう。運動と身体の接触は、赤ちゃんの不快感が持続している場合でも、安心させるものです。

5) 赤ちゃんを揺らしたり、隣の部屋で掃除機を動かしたり、衣類乾燥機、ファン、ホワイトノイズを発する機械が聞こえる場所に赤ちゃんを置いてみましょう。定常的でリズミカルな動きや落ち着いた音は、赤ちゃんが眠るのを助けるかもしれません。ただし、子どもを洗濯機/乾燥機の上には置かないでください。

管理人注
「揺さぶる」のは厳禁です!

6) おしゃぶりを与えてみましょう。一部の母乳育児は強くおしゃぶりを否定していますが、(母乳育児を強く勧めていない)他の赤ちゃんは、速やかに安堵するでしょう。

7) 赤ちゃんを膝の上に腹這いに置き、静かに背中をさすってみましょう。赤ちゃんのお腹への圧力は彼女を安堵させるのに役立つかもしれません。

8) 赤ちゃんが安全で暖かく感じるように、大きな、薄い毛布でくるんでみましょう

 

あなたが、緊張し不安を感じているときは、家族や友人に赤ちゃんの世話をしてもらい、家から出てみましょう。

1〜2時間の外出でも、あなたがポジティブな気持ちを維持するのに役立つでしょう。

■ どんなに辛くて怒りを覚えたとしても、決して赤ちゃんを揺さぶってはいけません。

■ 乳幼児を強く揺さぶると、失明、脳損傷、死に至ることがあります。あなたが落ち込んでいることや、あなたの感情に対処するのに苦労しているかを主治医に知らせましょう。

 

 

米国家庭医学会のレビューも、参考程度にどうぞ。

■ 全体に役立つ情報と思いました。ただし、すべてがエビデンスに基づいた情報というわけでもないようです。

■ でも、これらに関してのべた米国家庭医学会のレビューもあったのでご参考まで(Am Fam Physician. 2015;92(7):577-582. )。

乳児コリックのレビュー(Am Fam Physician. 2015;92(7):577-582.)から引用。コリックに対する対応のフローチャート。

 

乳児コリックのレビュー(Am Fam Physician. 2015;92(7):577-582.)から引用。コリックに対する対応のエビデンスレベル。エビデンスレベルの高い対策もあるようです。

■ 国によってもかなり対策が違う可能性もあります。あくまで一般的な情報として、参考程度にどうぞ。でも、具体的でいいですね。

■ ガス抜きチューブがネットで話題になっているようですが、個人的にはお勧めしません。綿棒浣腸のほうがより安全ではないでしょうか。

■ プロバイオティクス(乳酸菌製剤)はエビデンスがあるといえそうですので、試してみる価値はあるでしょう。

■ もし皆さんの参考になればうれしいです。翻訳に問題があればお知らせください。

 

■ ことの発端となった情報は、HALさんという先生のブログに詳しいので、そちらもご確認ください。

黄昏泣きとコリックの話

 

 

 

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