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Eben Jones, et al. Outcomes Following Severe Hand Foot And Mouth Disease: A Systematic Review And Meta-Analysis. European Journal of Paediatric Neurology 2018 [Epub ahead of print]

手足口病の原因ウイルスのひとつ、エンテロウイルスA71のメタアナリシス。

■ 手足口病は夏によく流行しますが、基本的には予後が良い疾患です。

■ 一方で、東アジアを中心にエンテロウイルスA71によるアウトブレイクにより、小児を中心に死亡例が頻発し、問題になっています。

2000~2017年におけるエンテロウイルスA71の日本および世界における検出状況

 

 

手足口病とエンテロウイルスA71のアウトブレイクに関し、神経学的後遺症または死亡の累積発症率を推定するメタアナリシスを実施した。

背景

エンテロウイルスA71(enterovirus A71; EV-A71)に起因する手足口病(Hand, foot and mouth diseas;HFMD)は小児における急性神経疾患と関連する。

■ 本研究は、重症HFMDに伴う長期の後遺症や死亡を推定することを目的として行われた。

 

方法

■ このシステマティックレビューとメタアナリシスは、臨床的に診断されたHFMD and/or 少なくとも7日間追跡したEV-A71のアウトブレイクに関し、1966年1月1日2015年10月19日の間に報告された英語/中国のデータベース(MEDLINE/Wangfangを含む)からのすべての報告をプールした。

■ 2人の独立した査読者が文献を評価した。

■ ランダム効果メタアナリシスを使用し、神経学的後遺症または死亡の累積発症率を推定した。

■ 研究は、方法論的/報告品質についても評価された。

 

結果

■ レビューには43研究が含まれ、9研究(599人)の児が主分析に含まれた

■ 最長追跡期間における死亡/神経学的後遺症の累積推定発症率は19.8%(95%CI:10.2%~31.3%)だった。

■ 異質性(I2)は88.57%であり、年次毎の研究のデータ収集と報告の質により部分的に説明された。

急性疾患の重症度による(死亡/神経学的後遺症の)発生率は、グレードIIaでは0.00%(0.00~0.00)、グレードIIb / IIIは17.0%(7.9~28.2)、グレードIVでは81.6%(65.1~94.5)だった(p = 0.00)

 

 

結論

■ 神経学的合併症を併発する手足口病(HFMD)は、長期的な神経学的後遺症に大きく関連している。

■ 急性期の疾患重症度は、予後の強力な予測因子であった。

■ 本研究の強みには、二カ国語によるアプローチと臨床応用可能性がある。将来の前向きおよび介入研究は、生存者の長期的アウトカムを評価するために厳密な方法を使用しなければならない。

 

結局、何がわかった?

 ✅エンテロウイルスA71による手足口病9研究(599人)のメタアナリシスにより、死亡/神経学的後遺症の累積推定発症率は19.8%(95%CI:10.2%~31.3%)と推定された。

 ✅初期診断時の重症度が高いほど、死亡/神経学的予後が悪かった。

 

 

エンテロウイルスA71によるアウトブレイクは、本邦でも報告がある。

■ 日本でも、2000年に死亡例を含むエンテロウイルスA71のアウトブレイク例が報告されています (Microbiol Immunol 46(9): 621 -627, 2002)。以降、3~4年ごとにアウトブレイクがあるそうです。

■ アウトブレイクに注意を要します。

 

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今日のまとめ!

 ✅エンテロウイルスA71によるアウトブレイクは本邦でも報告があり、要注意である。

 

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