小児の乳糖(ラクトース)不耐症は寛解するのか?

Yerushalmy-Feler A, et al. One-third of children with lactose intolerance managed to achieve a regular diet at the three-year follow-up point. Acta Paediatr 2018.[Epub ahead of print]

乳糖不耐症は、日常診療で良く見受けられる疾患です。

乳糖(ラクトース)不耐症は酵素のラクターゼが欠乏しているために起こります。もともと乳児期にはラクターゼが多いために問題が少なく、年齢を長じてくるにつれラクターゼが減少して発症するようです。

■ 今回は乳糖不耐症の報告後ご紹介なのですが、今の環境では本文が確認できませんでした。ですので、いわゆる重症化しやすい新生児/乳児早期発症の先天的なラクターゼ活性低下なのか、比較的軽い症例なのかはちょっとわかりませんでした。新生児/乳児早期に発症する先天的なラクターゼ活性低下(重症化しやすいようです)が高頻度と言われるフィンランドでも60,000出生に1人とされているので、この報告は比較的軽い症例の検討と思われます。

 

胃腸症状のために乳糖不耐症が疑われ、水素呼気試験を実施された、陽性154人/試験陰性の49人の予後を検討した。

目的

■ この研究は、小児によく見られる乳糖(ラクトース)不耐症の治療後の結果を述べている。

 

方法

■ 2012年8月から2014年8月までイスラエルテルアビブのDana-Dwek小児病院で水素呼気試験検査を受けた6〜18歳の小児の医療記録を分析した。

胃腸症状があり水素呼気試験陽性154人と、試験陰性の49人を比較した。

 

結果

■ 乳糖を完全に避けるよう指示されたのは32人(20.8%)、代替の酵素を使用するように指示されたのは18人(11.7%)、 9.7%は具体的な指示を受けなかった。

■ 11人(7.1%)しか、食事にカルシウム豊富な食品やカルシウムサプリメントを追加する勧告を受けなかった。

乳糖の再負荷は154人中119人(77.3%)で実施され、154人中65人(42.2%)は臨床的に再燃を経験した。

3.3年間のフォローアップでは、調査対象の62.3%が依然として乳糖制限をされていた。

■ 年長児もしくは水素呼気試験陽性だった児は、制限食が長い可能性がより高かった。

 

結論

■ 長期間にわたる乳糖不耐症の児のフォローアップにおいて、3分の1しか通常の食生活を達成できないことが示された。

 

結局、何がわかった?

 ✅乳糖不耐症が疑われた6~18歳の児(水素呼気試験陽性154人/陰性の49人)に関し、3.3年後でも62.3%が依然として乳糖制限を継続していた。

 

 

乳糖不耐症は、寛解が思ったより少ないようです。

■ 乳糖不耐症をうたがって、乳糖制限をすることが決して少なくありませんが、なんとなく改善している印象だったのは、印象だったのか、最初の診断の問題であったのかはわかりません。

■ 水素呼気試験も今のところしたことがないので、まだ私の知識不足のようです、、

 

今日のまとめ!

 ✅乳糖不耐症に関し、3年のフォローアップでも3分の2は乳糖制限が継続されていた。

 

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