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Taddio A, et al. A randomized trial of the effect of vaccine injection speed on acute pain in infants. Vaccine 2016; 34(39): 4672-7.

乳児に対する予防接種は、ゆっくり注入するか?しゅっと注入するか?

■ 予防接種時の注入スピードに関し、「ゆっくり派」と「迅速派」がありますが、どちらの方が痛みが少ないのでしょう?

■ 小児に対する検討結果をみつけましたのでご紹介いたします。

 

予防接種を実施する生後2~6ヶ月の乳児を、迅速(2〜4mL / s)または緩徐(5-10mL/s)にランダム化し、検証された推奨ツールを用いて痛みを評価した。

目的

■ この研究では、ワクチン迅速接種とワクチン緩徐接種の痛みを比較した。

 

方法

■ 初回予防接種をを接種する2~6ヶ月齢の乳児を、DTap-IPV-Hib (ジフテリア、破傷風、無細胞百日咳、不活化ポリオウイルス、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae type))0.5ml 接種に関し、迅速(2〜4mL / s)または緩徐(5-10mL/s)にランダム化した。

■ 2〜4ヵ月齢では、肺炎球菌コンジュゲートワクチン(PCV)接種 0.5mLを追加投与した。

■ 割り当てと介入仮説を知らない研究助手および保護者は、検証された推奨ツールを用いて痛みを評価した(Modified Behavioural Pain Scale [MBPS] 範囲0〜10 )、涕泣持続時間、びNumerical Rating Scale (NRS、範囲0〜10)。

■ プライマリアウトカムは、MBPSを用いた乳児疼痛スコアであった。

 

結果

■ 全体で120人がリクルートされた。

61名は迅速接種群、59人は緩徐接種群にランダム化され、119人が研究に参加した。

■ 特性(年齢(p = 0.994)、性別(p = 0.540))に有意差はなかった。

DTaP-IPV-Hib注射中のMPBSの平均スコア(標準偏差)は、迅速接種群で6.4(2.7)vs 緩徐接種群で7.4(2.5)だった( p = 0.046)

■ 回帰分析は、注入速度と疼痛との間に正の相関を示した。

■ 群間に他の違いは認めなかった。

 

結論

■ 迅速接種は、DTaP-IPV-Hibを受けているがPCVワクチンを受けていない乳児に対するワクチン接種による疼痛を軽減した。

■ 痛み、実行可能性、実用性の低下の可能性があるため、ワクチンを投与する場合には速やかな注射が推奨される。

 

結局、何がわかった?

 ✅生後2~6ヶ月に対する予防接種(DTaP-IPV-Hib)における痛みスコア(MPBS)の平均スコアは、迅速接種群で6.4±2.7vs 緩徐接種群で7.4±2.5であり、迅速接種群のほうが低かった( p = 0.046)。

 

 

乳児に対する予防接種時の痛みは、「しゅっと」の方が少ないようだ。

■ これは小児(乳児)に対する結果ですので、もっと年長児や成人に関しては違う結果かもしれません。

■ TwitterでNS先生に教えていただいたのですが、Pink bookに予防接種時の痛みを和らげるためのエビデンスに基づいた戦略が記載されています。

・母乳
・甘味料液を飲ませる
・内筒を吸引しない(痛みを増す可能性がある)
・注射の順序(最後に最も痛いワクチンを接種する)
・触覚刺激(注射前および注射中に注射部位近くをこする/圧迫する)
・注射から注意をそらす
・局所麻酔薬

 

 

 

今日のまとめ!

 ✅乳児期の予防接種は、迅速接種の方が痛くないようだ。

 

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