自閉症スペクトラム障害は、アレルギーと関連があるかもしれない

Xu G, et al. Association of Food Allergy and Other Allergic Conditions With Autism Spectrum Disorder in Children. JAMA 2018; 1(2): e180279-e.

アトピー性皮膚炎が、全身疾患のリスクになるかもしれない。

■ アトピー性皮膚炎が、他の疾患のリスクになるかもしれないという報告が増えています。

 

National Health Interview Survey (国民健康インタビュー調査)に参加した199520人の小児において、食物アレルギー、呼吸器アレルギー、皮膚アレルギーと、自閉症スペクトラム障害の関連を検討した。

重要性

■ 過去数十年間、米国の子どもにおける自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder; ASD)の有病率は増加している。

■ 最近、免疫学的機能不全がASDに関連する因子として浮上している。

■ ASDのある児は胃腸障害がある可能性が高いが、食物アレルギーとASDとの関連についてはほとんど知られていない。

 

目的

■ 米国の小児におけるの食物アレルギーおよび他のアレルギーとASDとの関連を調査すること。

 

試験デザイン、セッティング、参加者

■ この集団ベースの横断研究では、1997年から2016年に収集されたNational Health Interview Survey (国民健康インタビュー調査)のデータを使用し、データ分析は2018年に実施された。

食物アレルギー、呼吸器アレルギー、皮膚アレルギーは、親または保護者に対するアンケートによる回答に基づき定義された。

 

主なアウトカムと検査

■ 医師または他の医療専門家によって診断されたASDが報告された。

 

結果

■ この分析は、199520人の小児(非加重平均年齢 10.21±4.41歳; 102690人の男児[51.47%]; ヒスパニック系 55476人[27.80%]、非ヒスパニック系白人97200人[48.72%]、非ヒスパニック系黒人30760人[15.42%]、非ヒスパニック系の他の人種16084人[8.06%])が含まれた。

■ そのうち食物アレルギーが8734人(4.31%)、呼吸器アレルギーが24555人(12.15%)、皮膚アレルギーが19399人(9.91%)であった。

■ ASDの診断は1868人(0.95%)で報告された。

食物アレルギー、呼吸器アレルギー、皮膚アレルギーの有病率は、ASDのない児(それぞれ4.25%、12.08%、9.84%)と比較してASDの児は11.25%、18.73%、16.81%であり、それぞれ高かった

■ 年齢、性別、人種/民族、家族の教育水準、家族所得の水準、居住地域、その他のアレルギー状態の相互調整をした分析でも、アレルギー状態とASDとの関連は依然として有意であった。

ASDのある児は、ASD状態もしくはない児と比較して、食物アレルギー(OR 2.29; 95%CI 1.87-2.81)、呼吸器アレルギー(OR 1.28,95%CI 1.10-1.50)、皮膚アレルギー(OR 1.50; 95%CI 1.28-1.77)のオッズ比が有意に増加した。

 

結論と妥当性

■ 米国の児の全国代表的な集団において、​​一般的なアレルギー状態、特に食物アレルギーと自閉症スペクトラム障害(ASD)との有意な正の関連が見出された。

■ 因果関係と根底にあるメカニズムを解明するために、さらなる調査が必要である。

 

結局、何がわかった?

 ✅自閉症スペクトラム障害のある児の食物アレルギー、呼吸器アレルギー、皮膚アレルギーの有病率は、ASDのない児(それぞれ4.25%、12.08%、9.84%)と比較して、それぞれ11.25%、18.73%、16.81%であり高かった。

 

 

アトピー性皮膚炎と全身性疾患の関連。

■ アトピー性皮膚炎に、皮膚感染症ばかりでなく全身性疾患(心臓血管疾患、全身性感染症、AD/HDなど)の合併が多いという報告が増えてきています。

■ アトピー性皮膚炎が先なのか、それら全身性疾患が先なのか、そしてその機序も明らかになったとは言えませんが、アトピー性皮膚炎の重症度を上げたまま長期間にならないように治療に努めるべきと思っています。

 

今日のまとめ!

 ✅自閉症スペクトラム障害とアトピー性皮膚炎には関連がある。

 

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