スポンサーリンク

1日1回の吸入ステロイド薬は、朝がいいか?夜がいいか? そのテーマのメタアナリシス。

■ 吸入ステロイド薬に関し、1日1回の薬剤もあります。その際に、「朝がいいのか」「夜がいいのか」を尋ねられることもあるでしょう。

■ 基本的には「忘れないようにどちらでも」になるのでしょうが、このテーマで検討したメタアナリシスがありましたのでご紹介します。

 

 

Song JU, Park HK, Lee J. Impact of dosage timing of once-daily inhaled corticosteroids in asthma: A systematic review and meta-analysis. Annals of allergy, asthma & immunology 2018; 120(5): 512-9.

吸入ステロイド薬を1日1回使用したとして、朝もしくは夕方に使用した場合の肺機能を比較した検討に関するメタアナリシスを試みた。

背景

■ 1日1回の吸入ステロイド薬(inhaled corticosteroids;ICS)は、喘息患者のファーストラインの治療として広く使用されている。

 

目的

朝または夕方に1日1回投与されるICSの有効性を、肺機能によって確認できるように比較すること。

 

方法

■ Medline、Embase、Cochrane Central Registerを検索し、関連する臨床試験を検索した。

■ プライマリアウトカムは、試験終了時の肺機能を強制呼気1秒量と終点でピークフローとして評価した。

 

結果

■ 1,234人を対象とした8件のランダム化臨床試験を解析した。

■ 朝および夕方にICS1日1回で治療した患者数は、それぞれ628例および606例だった。

■ プールされた推定値は、朝のICS使用に比較し夜 1日1回のICSを投与された群における強制呼気1秒量(平均差 0.05L; 95%信頼区間 0.01-0.09; P = 0.026; I2 = 22.5%)と、呼気ピークフロー(平均差 13.92L /分; 95%信頼区間 5.77-22.06; P = 0.001; I2 = 13%)はエンドポイントにおいて軽度の改善を示した。

■ ICS1日1回により、救急治療薬の使用や有害事象の発生率の変化は、2つの投与法で有意に異ならなかった。

 

結論

■ 朝のICS使用と比較し、夜に1日1回ICSの使用は、喘息患者の肺機能にいくつかの利点を提供するようである。

■ しかし、方法的な限界のために、1日1回のICSの使用時間についてはさらなる大規模ランダム化比較試験が必要とされる。

 

結局、何がわかった?

 ✅ 1日1回の吸入ステロイド薬)(ICS)に関し、朝に比較して夜に使用した方が、強制呼気1秒量(平均差 0.05L; 95%信頼区間 0.01-0.09; P = 0.026; I2 = 22.5%)や呼気ピークフロー(平均差 13.92L /分; 95%信頼区間 5.77-22.06; P = 0.001; I2 = 13%)がより改善するようだった。

 

1日1回の吸入ステロイド薬は、夜のほうがより効果が高いかもしれない。

■ この検討には、もともと1日1回で良いような吸入ステロイド薬が含まれていますので、例えばフルタイドを1日1回にしてよいかどうかは考える必要があります。

■ しかし、もし1日1回の薬剤で治療しているときや、薬剤を減量して1日1回になったときなど参考になるかもしれませんね。

 

今日のまとめ!

 ✅吸入ステロイド薬が1日1回の場合、夜のほうが肺機能の改善が良いかもしれない。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事