小児のアレルギ—性鼻炎は、急性副鼻腔炎の発症リスクをあげるかもしれない
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アレルギ—性鼻炎は、副鼻腔炎のリスクになります。

■ アレルギ—性鼻炎があると、風邪を引いたときの副鼻腔機能は低いという報告があります(Allergy 2003; 58:767-71.)。

■ そして、慢性副鼻腔炎のリスク因子にアレルギ—性鼻炎があげられますが、アレルギ—性鼻炎に急性副鼻腔炎が多くなるかを検討した報告をご紹介いたします。

 

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Lin SW, et al. Acute rhinosinusitis among pediatric patients with allergic rhinitis: A nationwide, population-based cohort study. 2019; 14:e0211547.

台湾の5〜18歳の新規に診断されたアレルギー性鼻炎患児43,588人において、その後の急性副鼻腔炎の発症リスクを検討した。

背景

■ 慢性鼻副鼻腔炎はアレルギー性鼻炎の一般的な合併症である。

■ しかし、急性鼻副鼻腔炎とアレルギー性鼻炎との関連は不明である。

■ 本研究の目的は、全国規模の集団ベースの健康保険研究データベースを使用して、アレルギー性鼻炎の小児患者における偶発的な急性鼻副鼻腔炎のリスクを評価することだった。

 

方法

5〜18歳の新規に診断されたアレルギー性鼻炎患児は、台湾の国民健康保険研究データベースの長期健康保険データベース2000の健康保険請求記録から特定された。

■ 比較する集団は、性別、年齢層、指標となった年度によるマッチングを用いて、同じデータベースから患者をランダムに選択することによって集めた。

■ すべての患者は、急性鼻副鼻腔炎の診断もしくはフォローアップ期間の終了まで追跡された。

■ Cox比例ハザードモデルを使用し、アレルギー性鼻炎と急性鼻副鼻腔炎との関連性を評価した。

 

結果

■ この研究に含まれた小児患者43,588人のうち、55.4%は男児、43.9%が5.0〜7.9歳だった。

アレルギー性鼻炎の小児患者における急性鼻副鼻腔炎のリスクは、症状のない患者と比較して有意に高かった(調整ハザード比 3.03; 95%信頼区間= 2.89-3.18)

論文から引用。アレルギ—性鼻炎患児における急性副鼻腔炎の発症リスクは高い。

 

論文から引用。副鼻腔炎の発症リスクは、性別、年齢層によらず高い。

 

■ 男児と女児においてハザード比は同程度だった。

 

結論

■ 台湾のNHIRDの全国的な集団ベースの健康保険請求記録データを用いたこの二次コホート研究は、アレルギー性鼻炎が小児患者の急性鼻副鼻腔炎の高いリスクと有意に関連していることを示した。

 

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結局、何がわかった?

 ✅ 新規に発症した小児アレルギー性鼻炎は、その後の急性鼻副鼻腔炎のリスクを調整ハザード比 3.03倍(95%信頼区間= 2.89-3.18)にあげる。

 

アレルギ—性鼻炎がある場合は、副鼻腔炎にも注意しながら管理すべきとまとめられましょう。

■ 小児アレルギー性鼻炎患者において急性鼻副鼻腔炎が増加するということを集団ベースの後ろ向きコホート研究デザインで検討したはじめての研究だそうです。

■ 抗生物質による治療のみではアレルギーをもつ小児の急性鼻副鼻腔炎の症状を改善できないという報告もあるそうです(Int J Immunopathol Pharmacol 2007; 20:97-101.)

■ アレルギー性鼻炎がある場合は、より積極的な管理を考慮しましょうとされていました。鼻うがいや鼻吸引、点鼻なども考えて行くべきかもしれません。

 

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今日のまとめ!

 ✅ アレルギ—性鼻炎がある場合は、急性副鼻腔炎の発症リスクが3倍程度となるため、注意を要する。

 

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