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マヨネーズは、生だからアレルゲン性が高い?

■ 加熱卵が食べられても、生卵を食べられないと集団の場で卵の解除が出来ないというケースがあります。

■ 実際に集団保育や学校生活で生卵が提供されることは稀です。いやむしろ提供されない場合がほとんどでしょう。

■ そこで私は、加熱卵(炒り卵、卵焼き、目玉焼き)が摂取可能になれば、集団では卵解除を指導しています

■ しかし、それでも「マヨネーズは生だから、やっぱりダメ」という話を受けることがあります。しかし実は、ほとんどは食べられるという報告があります

■ 日本語の報告だったのでこれまでご紹介してきませんでしたが、汎用性が高いと考えご紹介いたします。

 

 

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小池 由美他. 加熱鶏卵1個が摂取可能になった児に対する全卵マヨネーズ負荷試験. 日本小児アレルギー学会誌 2016; 30:562-6.

加熱卵1個を食べられるようになった患児に対しマヨネーズ10gの負荷試験を行った。

背景

■ 食物経口負荷試験で加熱鶏卵の摂取が可能と判断された児が, 生卵を使用しているマヨネーズの摂取が可能かどうかを検討した報告は少ない.

■ 日常生活においてマヨネーズを摂取する機会は多いため, この問題を明らかにすることはリスク評価と生活の質の改善を与えられる点で重要である.

 

方法

■ 鶏卵アレルギーを疑われ鶏卵除去を行っていた児のうち, 加熱鶏卵1/2個の負荷試験が陰性で, その後加熱鶏卵1個を摂取可能となった症例に対し, 全卵を使用したマヨネーズ10gの負荷試験を行った.

管理人注
「加熱卵1/2個」の負荷試験は、全卵を使用したカボチャケーキ(1000Wの電子レンジ1分半加熱、中心温度93.8度)が使用されており、マヨネーズは全卵を使用したキューピーハーフ10gで実施されています。

 

■ その結果と患者背景, 検査値等について検討した.

 

結果

■ 103例にマヨネーズ負荷試験を実施し, そのうち経口免疫療法を施行した6例を除いた97例を解析対象とした.

マヨネーズ負荷試験陽性は4例 (4%) で, 誘発症状は皮膚・消化器症状が1例, 皮膚症状のみが2例, 消化器症状のみが1例で, いずれも軽微な症状でアナフィラキシーは認めなかった.

■ 鶏卵に対する即時症状の既往を認めた35例では負荷試験陽性は2例 (6%) であった.

 

考察

■ 加熱鶏卵1個が摂取可能になった症例においてマヨネーズ負荷試験の陽性率は低く, 誘発症状も軽微であった. 鶏卵除去をしていた児でも加熱鶏卵1個が摂取可能になった場合, 自宅でのマヨネーズ摂取を積極的に促してもよいと考えられた.

 

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結局、何がわかった?

 ✅ 加熱全卵1個が摂取できるようになった児に対し、マヨネーズ10gの負荷試験を行ったところ、症状は4%で重篤な症状はなかった。

 

 

加熱卵が食べられれば、概ねマヨネーズは食べられるといえそう。ただし、「加熱」の拡大解釈には注意。

■ 卵の抗原性の考えかたはやや複雑で、ただ「加熱した」では説明が不十分です。

ゆで卵やビスケットなどでは、アレルゲン性が大きく下がっているのでそのままマヨネーズ解除とするのは困難です。

■ 一方で、この報告のように普段はマヨネーズ10gはなかなか食べない量でしょうから、私は半個の全卵炒り卵、目玉焼き、卵焼きが食べられればマヨネーズ小さじ半~1杯程度まで解除しています。

■ ただし、口周囲に付着すると赤くなるなどがないかどうかは注意する必要はあります。

■ インスタで卵アレルゲンの考え方を簡単に説明しましたのでご覧下さい。

 


 

 

 

今日のまとめ!

 ✅ 加熱卵が摂取できれば、おおむねマヨネーズも摂取可能といえそうだ。

 

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