プロトピック軟膏によるプロアクティブ治療は有効か?

プロアクティブ治療の古典的な報告。

■ プロアクティブ治療という、抗炎症薬の使用の間隔を徐々に延長していき、皮膚の安定している期間を延ばす治療は、すでに市民権を得ているといえます。

■ 元々は、この治療はタクロリムス外用薬で報告され認知されるようになりました。

■ 成人に対する検討ですが、その古典的な報告(それでも2008年ですが)をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

成人のアトピー性皮膚炎患者に対し、

 ✅ プロトピック軟膏(0.1%)で皮膚炎を改善させた後、プロトピック軟膏(0.1%)を週2回塗布を継続すると、基剤塗布と比較して、

① 治療介入を必要とする症状悪化の回数を有意に減少させ(差の中央値 2; P <0.001;Wilcoxon rank sum test)、

② 症状の増悪に対する治療日数率(差の中央値:15.2%; P <0.001; Wilcoxon rank sum test)も有意に減少させ、

③ 最初の症状悪化までの期間も延長させた(中央値142対15日; P <0.001;stratified log-rank test))。

 

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