伝染性軟属腫(水いぼ)を摘除する際、治療が失敗する要因はなにか?
■ 私は伝染性軟属腫(水いぼ)の治療に関し、基本は摘除の方針です。
■ ただししつこいようですが、摘除に固執しているわけではなくスキンケアをしながら経過観察も一つの方法だと考えています。
■ 「予後情報を共有した上で治療の選択」がよいと考えており、そのうちのひとつが摘除と想定しているということです。
■ その上で、摘除の失敗要因も考えていくべきでしょう。BJDにそのテーマの検討がありましたのでご紹介いたします。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
伝染性軟属腫に対して摘除術を施行した73例を2か月間追跡調査し、治療失敗した要因を調査したところ、
✅ 4週目および8週目の治療失敗は、治療開始時の軟属腫の数(P<0·001)、軟属腫のある部位の数(P<0·001)、アトピー性皮膚炎がある(4週目; P=0·038、8週目; P<0·001)と、リスクが高くなった。
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