固ゆで卵黄による負荷試験は、3年後の軽快率を予測する

卵黄には、卵白が混入もしくは付着しています。

■ 卵アレルギーに対し、重症度が高い場合は、卵黄つなぎによる負荷試験や、固茹で卵黄で負荷試験を行ったりします。

■ たとえば卵黄つなぎだけでも摂取できれば、継続して食べ続けると、食べられる量が増える可能性が高いことが報告されています。

■ しかし、卵黄つなぎには卵白が1g程度混入します。そして、負荷試験の結果、17%陽性だったことが報告されています(重症度が高いよ考えられている群ですので、本来はもっと低いはずです)。

■ では、卵白の混入がもっと少ない固茹で卵黄で負荷試験をおこなった場合、そして陽性であった場合の予後はどうでしょうか?

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

固茹でゆで卵黄で食物経口負荷試験を受けた121人が、3年後に加熱全卵が摂取できるようになっているかを比較したところ、

 ✅ 固茹で卵黄負荷試験で陽性だった場合、3年後に加熱全卵を摂取可能となった患者は15.4%のみで、固茹で卵黄が摂取できた群の75.8%より有意に低かった。

 

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