予期しない食物の誤食があった場合、その食品にはどれくらいのアレルゲンが含まれるか?
■ 2015年4月1日に「食品表示法」が施行され、現在は移行期間中です。
■ 例えば普段食物アレルギーのお子さんをみることに慣れていない祖父母さんが間違えてたべさせてしまうことなどもあります。
■ そして、表示に記載されていないにもかかわらず、混入し症状が出てしまうこともあります。
■ 新しい食品表示法では、表示可能面積が30cm2以下だった場合でも条件による省略不可になるなどと変更になりますが、いまはまだ移行期間中で省略されている可能性もありますし、対面販売ではやはり危険があります。
■ 今回は、除去しているはずのアレルゲンに対する症状があった場合に、その食品にアレルゲンが含まれているかどうかを検討した報告をご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
食物アレルギーのある成人157人を1年間調査し、偶発的な誤食の際の食品に含まれるアレルゲン量を検討したところ、
✅ 食品の37%(51食品中19食品)は、成分表示によれば存在するはずのない1~4種類のの原因アレルゲンが確認された。
✅ 混入したアレルゲンは、ピーナッツ、牛乳、ゴマが最もがもっとも多く、リスクは乳が最も高かった。
✅ アレルゲン表示を患者が軽視していること、食品製造業者がアレルゲン表示を使用していないことが、偶発的な反応の一因となっているようだった。
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