ピーナッツ舌下免疫療法は、長期間実施すると効果が上がる

食物免疫療法に関しては、経口(食べる)以外にも、経皮(皮膚に貼る)、舌下(舌の下に置く)といった投与ルートが試みられています。

■ 食物に対する経口免疫療法は、リスクが高いということが問題であり、経皮免疫療法や舌下免疫療法が試みられています。

■ 効果は経口免疫療法に軍配があがるようですが、安全性は経皮や舌下が上回るといった感じです。

■ 今回は、ピーナッツに対する長期間の舌下免疫療法の有効性を見た報告をご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

1〜11歳のピーナッツアレルギー児に対し、ピーナッツタンパク質2 mg/日の舌下免疫療法(SLIT)を3~5年間実施し、脱感作とSUを評価したところ、

 ✅ 48人中37人が、3〜5年間のピーナッツSLITを完了し、67%(48人中32人)が二重盲検プラセボ対照食物負荷試験で750 mg以上をクリアした。

副作用は4.8%で報告され、一過性の喉のかゆみが最も多く、抗ヒスタミン薬を要するのは0.21%、アドレナリンを必要とする例はなかった。

 

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