ダニ類に対するアレルギーによる気管支喘息に、免疫療法は推奨される。
■ ダニに対する舌下免疫療法は現状ではアレルギー性鼻炎に対する保険適用ですが、気管支喘息のある小児においてダニアレルギーがあることは多く、やはり有効性を期待して免疫療法が考慮されます。
■ ダニに対する免疫療法が日本でも広く行われるようになってきて、さらにその有効性が注目されてきています。
■ 今回は、欧州アレルギー臨床免疫学会(EAACI)における、アレルギー性喘息に対するダニ免疫療法のガイドラインの抄録をご紹介します。
※ 耳鼻咽喉科専門医のひまみみ先生に、今回の記事のコメントをいただきました。
日本におけるアレルギー性鼻炎に対するダニ舌下免疫療法薬は、気管支喘息合併例は添付文書上「慎重投与」となっています。
その点に関しての重要なコメントをいただきましたので、ひまみみ先生の許可をいただきリンクを張らせていただきました。
ご参考ください。ひまみみ先生、ありがとうございました!
アレルギー性鼻炎に対するダニ舌下免疫療法薬において、気管支喘息合併例は添付文書上「慎重投与」となっています。
— ひまみみ👂耳鼻科 (@ent_univ_) December 9, 2019
副作用での気管支喘息を誘発する可能性があるからです。
しかし、このガイドラインでは喘息発作がコントロールできていれば、むしろ舌下免疫療法をした方が良いのでは、としています。 https://t.co/TB7fxIekN3
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACI)は、チリダニ類(HDM)依存性アレルギー性喘息の追加治療としての免疫療法のガイドラインを作成し、
✅ 錠剤によるHDMによる舌下免疫療法が、成人のダニ依存性アレルギー性喘息に対する確固とした有効性を示した。
✅ HDM皮下免疫療法は成人と小児に推奨され、滴下舌下免疫療法は、小児のHDM依存性アレルギー性喘息に推奨された(条件つき推奨、low‐quality evidence)。
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