ハイリスクのピーナッツアレルギー患者に対する経口免疫療法で、最大量に達しない理由はなにか?

食物経口免疫療法の際、増量できない理由はなにか?

■ 経口負荷試験で解除になっても、継続して摂取できない場合があります。

■ では、ハイリスクのピーナッツアレルギーに対し、増量できない場合にどんな理由があるかを検討した報告では、どのような理由があったでしょうか?

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

ハイリスクのピーナッツアレルギー患者57人を、ピーナッツ蛋白質最大維持量5000mgもしくはより少ない個々の維持量まで増量を伴う経口免疫療法群、そして観察群20人にランダム化し、維持量に達しないリスクを検討したところ、

 ✅ ピーナッツ蛋白質最大維持量 5000mgに達したのは21.1%であったのに対し、より少ない個々の維持量まで増加できたのは54.4%であり、中央値2700mg(最小値250mg/最大値4000mg)だった。

 ✅ 24.5%は経口免疫療法を中断した。

 ✅ ピーナッツ蛋白質最大維持量 5000mgに到達しなかったのは、ピーナッツに対する嫌悪(66.7%)、受け入れがたい有害事象(26.7%)、社会的理由(6.7%)に起因した。

 ✅ ピーナッツ特異的IgG4/特異的IgE比 (OR 1.02; 95%信頼区間1.0~1.04)高値は、ピーナッツ蛋白質最大維持量 5000mgへの到達と関連した。

 

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