少ない量で維持をするピーナッツ免疫療法は有効か?
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低用量で維持をするという経口免疫療法。

■ ピーナッツに対する経口免疫療法は、現状では標準療法とは言えません。というのも、有効性はあるものの、リスクが厳然としてあるからです。

■ そこで、少量で維持をする(増量しない)という選択肢が提案されるようになってきています

■ そこで今回は、JACI in Practiceに発表された、少量で維持をするというピーナッツ免疫療法に関してご紹介します。

※ 2019/12/15 追記。
アレルギー専門医のkamekura先生に以下の様なご質問を受けました。その点を踏まえて追記いたします。

この研究は以下の様な方法で実施されています。

まず、経口負荷試験(OFC)を3日間で実施されています。
すなわち、ピーナッツ蛋白質量として、

1日目:3 mg-10 mg-30 mg-100 mg
2日目:100 mg-300 mg-1000 mg-3000 mg
3日目:4500 mg

そのうえで、
このOFCで3、10、30、100 、300 mgで誘発用量があった場合、
それぞれ0.5、1、3、10、30 mgで 経口免疫療法(OIT)を開始しています。

その後外来でフォローされて2週間ごとに増量を試み、初期の誘発用量にもとづき、125mgもしくは250mgで維持する…という手法です。

この2段構えの方法は、経口免疫療法の研究では良く行われる方法ですが、これまでの経口免疫療法は『普段摂取できる量まで』増量を試みるという手法が多く、量が少ないところで維持しておくという点が、この研究のキモといえるでしょう。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

3~17歳のピーナッツアレルギー小児62人を、ピーナツ経口免疫療法群(ピーナッツ蛋白質維持量125~250mg)もしくはプラセボ群にランダム化し、16か月後の有効性と安全性を比較したところ、

 ✅  少なくともピーナッツ蛋白質300mgに耐性を示したのは、OIT群で31人中23人(74.2%)であり、プラセボ群では31人中5人(16.1%)だった(P<.001)。

 ✅  ピーナツ蛋白質4.5 gに耐性を示したのは、実薬群では31人中13人(41.9%)、プラセボ群では31人中1人(3.2%)だった。

 

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