2020年2月11日までの新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 72314例に関する見解が、JAMAに発表された。
■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する報道が加熱しており、さまざまな見解が行き交っています。
■ 私は普段、あまりテレビはみない方なのですが、今回はたまに見ることが増えました。
■ すると、正しくない、もしくは行き過ぎた見解も見かけます。
■ ここで私の考えを述べるのは控えることにしますが、最近、JAMAにView point(見解)が発表されていましたので、簡単に翻訳してご紹介します。
この見解でわかったことを、ざっくりまとめると?
中国疾病管理予防センターが、2020年2月11日までに中国本土で報告された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)72314例の最大の症例シリーズを発表した。
✅ 計72314例の症例のうち、44672例はCOVID‐19の確定症例(62%)、16186例は疑い症例(22%)、10567例は臨床的に診断された症例(15%)、889例は無症候性症例(1%)に分類された。
✅ 大多数が30歳から79歳(87%)であり、9歳以下は1%、10歳から19歳は1%、80歳以上が3%だった。
✅ 大多数は軽症(81%; 肺炎ではない/軽症の肺炎)だったが、重症(severe)例が14%、5%は最重症(critical)例だった。
✅ 全体を通しての致死率(case-fatality rate; CFR)は2.3%(44672例中1023例)であり、9歳以下では死亡例はなく、70歳から79歳では8.0% 、80歳以上では14.8%だった(ただし、COVID‐19症例の総数は、軽症・無症候性の症例を確認・計測することに困難があるため、より多い可能性が高い→CFRは慎重に解釈する必要がある)。
✅ CFRは併存疾患がある患者で上昇し、心血管疾患10.5%、糖尿病7.3%、慢性呼吸器疾患6.3%、高血圧6.0%、癌5.6%だった。
✅ 中国の現在のアウトブレイク措置のもう一つの主な目標は、COVID-19があまりに広範囲に拡大する前に科学が追いつくための「時間を稼ぐ」を支援することである。
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