小児の小麦アレルギーの指標として、小麦特異的IgE抗体価だけでなく、『ω5グリアジン』が広く使われている
■ 食物アレルギーの評価のための血液検査では、『コンポーネント検査』がひろく使われるようになりました。
■ すなわち、たとえば卵における『オボムコイド(Gal d 1)』や、ピーナッツにおける『Ara h 2』などです。
■ 小麦に関しては『ω5グリアジン(Tri a 19)』がひろく使われる様になっています。
■ 詳細は、インスタで解説しているので御覧ください。
■ ω5グリアジンに対するIgE抗体価は、診断にも有用ですが、予後の評価にも有用であることが示されています。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
小麦アレルギーと診断された67人において、2年間の除去食後に改善した群・改善しなかった群のω5グリアジン特異的IgE抗体価を確認したところ、
✅ 小麦アレルギーが寛解した15人中10人では、ω-5グリアジン特異的IgE抗体価は0.35 kUA/L未満(平均0.34 kUA/L;範囲、0.34~2.3 kUA/L)だった。
✅ 小麦アレルギーが寛解しなかった14人中12人では、ω-5グリアジン特異的IgE抗体価は依然として上昇していた(平均5.89 kUA/L;範囲0.34~16.3 kUA/L)。
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