末梢血好酸球数が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症度予測に役立つかもしれない

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の重症化の予測マーカーが求められています。

■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関してはまだわからないことも多く残されていますが、その中でも重症化のマーカー、特に一般臨床で使えるマーカーが求められています。

■ そこで、最近のAllergy(欧州免疫アレルギー学会雑誌)に、末梢血好酸球数が指標になるかもしれないという報告がありましたのでご紹介します。

 

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

上海総合病院の発熱クリニックを受診した肺炎患者 227 例と、上海市公衆衛生臨床センターに入院した COVID-19 患者 97 例を対照に、COVID-19の経過と好酸球数の関連があるかを、後方視的に検討したところ、

 ✅ COVID-19患者の71.7%は末梢血好酸球数の減少がみられ、他の肺炎患者と比較して有意に高頻度だった。

 ✅ 入院時の末梢血好酸球数が低かった患者は、好酸球数が正常な患者に比べて発熱、倦怠感、息切れが多く、胸部CTやX線写真の増悪が多く、入院期間や病状の経過が長くなった。

 

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