アトピー性皮膚炎は、眼の表層の病変(結膜炎など)のリスクをどれくらいあげるのか?

アトピー性皮膚炎は、結膜炎など眼の表層疾患のリスクをあげるのか?

■ アトピー性皮膚炎と食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎との関連に対しては多くの報告があります。

■ 一方、アレルギー性結膜炎に関してももちろんリスクはあがる可能性が高いのですが、眼の問題はアレルギーだけでなく『眼への物理的刺激』により、感染症などを含めた合併症も問題になります。

■ 最近、米国皮膚科学会誌に、このテーマでのメタアナリシスが発表されていましたので共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

アトピー性皮膚炎と、結膜炎やその他の眼の表層疾患との関連性を検討した報告に関するシステマティックレビュー・メタアナリシスを実施したところ、

 ✅ アトピー性皮膚炎は、対照と比較して、結膜炎が多く(OR 2.78; 95%CI 2.33-3.32)、アトピー性皮膚炎患者と対照の結膜炎の有病率は、それぞれ31.7%(95%CI、27.7-35.9)、13.3%(95%CI、11.0-15.7)だった。

 ✅ アトピー性皮膚炎は、円錐角膜(OR 3.71; 95% CI, 1.99-6.94)や眼部単純ヘルペス(OR 3.65; 95% CI 2.04-6.51)のリスク上昇と関連していた。

 

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