食物アレルギーの免疫療法の現状を把握しておく必要性がある。
■ 免疫療法は、食物アレルギーの治療において有望視されており、日本ではひろくその視点での治療介入が行われています。
■ 効果は認められますが、つよいアレルギー症状の誘発リスクがあがることも示されています。
■ そのバランスが難しい治療と言えましょう。
■ そこで、公開が2017年とすこし古いですが、Allergyに発表されているメタアナリシスを共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
食物アレルギーに対する免疫療法の有効性、安全性、費用対効果を検討したランダム化比較試験・非ランダム化比較試験に対するシステマティックレビューとメタアナリシスを行ったところ、
✅ メタアナリシスの結果、脱感作(リスク比 [risk ratio; RR] 0.16; 95% CI 0.10-0.26)に関して実質的な利点が示されたが、sustained unresponsiveness(RR 0.29; 95% CI 0.08-1.13)は確定できなかった。
✅食物アレルギーに対する免疫療法の有効性と安全性が示されたが、全身性副作用のリスクは 免疫療法群で高く、局所的な副作用のリスクはより顕著に増加することが示された。
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