アレルゲンが含まれた食品の表示義務は、徐々に整備されてきています。
■ 日本における、食品表示義務や推奨は、世界的にも先進的な面があります。
特定原材料に準ずるもの20品目(表示推奨)は、特定原材料に準じた表示が推奨されているが、表示されない場合がある。
■ 欧州でも、14種類のアレルゲン表示義務がありますが、まだ混乱している部分もあり、アレルゲン食品表示義務がさらにすすめられようとしていることがGA²LENから提案されています。
■ この基準で提案されているのが、『食品100gあたり0.5mg』です。
■ ざっくり言えば、『食品1gあたりアレルゲンタンパク量5μg』となり、日本での基準『食品1gあたりアレルゲンタンパク量数μg』ですので、かなり近いといえます。
※ GA²LEN(Global Allergy and Asthma European Network)とは、、アレルギー疾患の専門機関が参加するコンソーシアムです。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
食品100gあたり0.5mg以下のアレルゲンタンパク質に対する、致死的な反応が報告されているかどうかを評価するため、システマティックレビューを実施したところ、
✅ 食品100gあたり0.5mg未満の14種類の主要食物アレルゲンのコンタミネーションは、標準的な量の食物を摂取する場合、ほとんどの食物アレルギー患者に危険を及ぼすことはないと考えられた。
✅ ただし、誘発試験や症例報告では、卵、魚、ルピナス、牛乳、ナッツ、ピーナッツ、大豆、ごまのアレルゲンでは、食品100gあたり0.5mg以下の重篤なアレルギー反応が報告されている。