口腔アレルギー症候群の発症リスクは?
■ 花粉食物アレルギー症候群(PFAS)は、花粉症のあるひとに、近しい果物や野菜に症状を起こすようになる疾患です。
■ 口腔アレルギー症候群(OAS)と花粉食物アレルギー症候群(PFAS)は同義ではありませんが、論文では同じように扱われることも多いです。
■ そのなかで、OASの発症リスクを評価した研究結果が、韓国のコホート試験から報告されましたので共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
韓国で実施されたCOCOAコホート試験に参加した6~10歳の小児930人における、口腔アレルギー症候群(OAS)の発症リスクを評価したところ、
✅ 930人の小児のうち、6~10歳の44人(4.7%)がOASと診断され、発症時の平均年齢は6.74歳だった。
✅ アレルギー性鼻炎のある学童において、3歳までの食物アレルギーの既往のみがOASのリスクを増加させた(aOR 2.971, 95% CI: 1.159-7.615)。