小児においてアルファ株は、これまでの変異株に比較して拡大しやすいのか?

変異株の拡大で、学校や園をどうするかは大きな課題となっている。

■ これまで、新型コロナと学校の再開に関して、こどもでは感染拡大のリスクは成人ほど大きくはないことが示されていました。

■ しかし、変異株が小児に対しどのように影響するかに関しては、報告が決して多くはありません。

 

■ 海外の報道記事をみていても、専門家の意見が中心で、CDCは学校に関しては配慮しながらとしながらも継続の方針のようです。

Science Brief: Transmission of SARS-CoV-2 in K-12 Schools and Early Care and Education Programs – Updated

■ 最近、JAMAの姉妹誌に、このテーマの参考となる報告がありましたので共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

イスラエルに置いて、2020年8月1日から10月2日にSARS-CoV-2PCR検査陽性となった0歳から9歳の子ども21615人(男児50.9%)と、2020年12月3日から2021年2月3日に陽性となった0歳から9歳の子ども50811人(男児51.5%)のデータを解析し、アルファ株の拡大前後での子どもにおける感染拡大への影響を検討したところ、

 ✅ 前期の罹患率曲線の傾き(84.4;95%CI 71.1~97.7)は、後期の傾き(39.1;95%CI 23.9~54.3)よりも有意に高かった。

 ✅ 罹患率も、後期(6.75[95%CI 6.3~7.2])の方が、前期(3.62[95%CI 3.4~3.8])よりも高かった。

 ✅ しかし入院率は、後者のほうが有意に低く(RR, 0.53; 95% CI 0.46-0.63; P < 0.001)重篤な状態および死亡の転帰をとった入院患者の割合は、2つの期間で差はなかった。

 

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