カルシニューリン阻害外用薬と発がんリスクの関連。 ■ カルシニューリン阻害剤とは、免疫抑制薬のひとつです。 ■ 日本では『タクロリムス(プロトピック)軟膏』が広く使われており、”以前は”、悪性腫瘍のリスクをお話することになっていました。 ■ しかし、その後の検討で、発がんリスクは上がらないことが示され、現在はそのお話は...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
穀物に増えるダニだけでなく、『チャタテムシ』を食べることで症状がおこる可能性がある ■ ヒラタチャタテ(ここではチャタテムシと呼称します)は、さまざまな穀類だけでなく、動物・植物、書籍の糊等に発生します。 ■ 英語ではbook liceなどと言われ、書籍に発生するという意味にとれますが、貯蔵した穀類にもいるということで...
変異株ごとの新型コロナの重症化率に関し、デルタ株が重篤化しやすいことは明らかなものの、それ以外の株ごとの比較は背景因子が異なり容易ではない。 ■ オミクロン株が、従来よりも軽症化していることはイメージが広まっています。 ■ そして、とくに重症になりやすかったデルタ株より、軽症であることはいくつかの報告で示されています(...
昆虫とエビは、アレルギー的には近い可能性がある。 ■ 昆虫食に関して、たまにネットニュースなどでも見かけるようになりました。 ■ その味わいに関しては、『エビに近い』という感想が多いように思います。 記者が話題の昆虫食に挑戦、体長2cmキイロスズメバチの素揚げ「サクッとした食感」「エビに近い味わい」 ■ 昆虫の養殖に向...
卵やピーナッツを離乳食に早期導入することでこれらのアレルギーを予防するという考え方はひろく知られるようになった。 ■ 卵やピーナッツを離乳食に早期導入することでこれらのアレルギーを予防するという考え方はひろく知られるようになりました。 https://pediatric-allergy.com/2019/04/12/...
ししゃもの卵アレルギーに関して尋ねられることは多いものの、研究結果には乏しい。 ■ ししゃもの卵の摂取の可否に関して尋ねられることがあります。 ■ 日本で食べられているししゃもは、本来のししゃもである『本ししゃも』ではなく、多くは『カペリン』という種類です。 ■ それはともかくとして、和文の報告ですが、子持ちししゃもの...
新生児期からの保湿剤定期塗布は、アトピー性皮膚炎の発症を予防するか? ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布がアトピー性皮膚炎の発症を予防するかどうかというテーマに関しては、否定的な報告が増え、もっとも最近のコクランシステマティックレビューでは、無効であると結論付けられています(Kelleher MM, Cro S, Cor...
以前、広く知られるようになった、『ピーナッツアレルギーの方がキスで症状が誘発されて亡くなったという事件』は、ピーナッツによるものではなかったと結論付けられています。 ■ 昔、『重症ピーナッツアレルギーのあるひとが、恋人からキスをされたあと重篤なアナフィラキシーをおこして亡くなった』というニュースがありました。覚えていら...
ココナッツアレルギーは、ナッツ類アレルギーでは比較的レアなアレルギーです。 ■ 令和3年におこなわれた調査では、ココナッツアレルギーはナッツ類アレルギーのなかでは多くはなく、ナッツ類アレルギー819例中8例だったと報告されています。 令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書 ■ そのような背...
短時間作動性気管支拡張薬(SABA)の使いすぎは、喘息死亡率を上げる可能性がある。 ■ 気管支喘息が『気道の慢性炎症』が基礎にあることが判明して以降、吸入ステロイド薬の普及がすすんで死亡率が大きく下がりました。 ■ それ以前では、短時間作用型気管支拡張薬(SABA)の濫用により、死亡率がむしろ高まったことが背景にあり、...
食物経口免疫療法は、小児で研究がすすんできているものの、成人の報告は限られている。 ■ 一般的に、新規の治療は、まず大人で実施されて小児に降りてくるというケースが多いのですが、経口免疫療法は小児で研究が進んでいます。 ■ おそらく今後、標準化が進んでくることも予想されますが、当面は研究目的でしょう。 https://p...
過去の新型コロナへの感染、そして追加ワクチン接種の有効性は? ■ 先日、ようやく5回目の新型コロナワクチンの接種を終え、インフルエンザワクチンとともに、これからの第8波への自分自身の備えが済んだところです。 ■ いまのところ、私は新型コロナに罹患はしていませんが、第7波ではとくに感染リスクが高いことを感じ、家族にも『今...
新型コロナ罹患後の『ブレイン・フォグ(脳の霧)』という後遺症。 ■ 新型コロナが神経系に影響を及ぼす可能性は以前から指摘されています(Spudich S, Nath A. Nervous system consequences of COVID-19. Science. 2022;375(6578):267-269.)...
ユニバーサルマスキング(無症状の人も含め、ひろくマスクを着用する)は、感染症の流行時の感染予防策として標準的と言えます。 ■ 新型コロナだけでなく、さまざまな感染症の流行がはじまってきています。 ■ この2シーズン、ほとんどみられなかったインフルエンザも同様で、一部地域からはアウトブレイクが始まっています。 インフルエ...
おくるみと発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)には関連があると考えられている。 ■ おくるみは、世界中で、赤ちゃんを落ち着かせて眠りにつかせる助けとして使用されたり、冬に寒さをしのぐのによいと信じられている文化圏もあります(Pediatrics 2007; 120:e1097-106.)。 ■ 一方で、発育性股関節...
生後6ヶ月からの新型コロナワクチンが認可されました。 ■ 生後6ヶ月からの新型コロナワクチンが認可されました。 生後6か月~4歳の子どもへの接種(乳幼児接種)についてのお知らせ(厚生労働省) ■ 生後6ヶ月から4歳のお子さんへの新型コロナワクチンは、ファイザー社ワクチンを3回接種(1回0.2mL)であり、1回あたりの量...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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