学校におけるユニバーサルマスキングの解除は、新型コロナの発生を有意に増やす可能性がある

ユニバーサルマスキング(無症状の人も含め、ひろくマスクを着用する)は、感染症の流行時の感染予防策として標準的と言えます。

■ 新型コロナだけでなく、さまざまな感染症の流行がはじまってきています。

■ この2シーズン、ほとんどみられなかったインフルエンザも同様で、一部地域からはアウトブレイクが始まっています。

インフルエンザの発生状況について(厚生労働省)

■ そのようななかで、『標準的な感染予防』である手洗いやマスクは重要な位置を占めているといえます。

■ 個人的には、2018年の段階から、マスクの効果に関してご紹介していました。

 

■ そしてコロナ禍では、マスクの有効性に関し、クローズアップされ報告が増えました。

 

■ そして、最近のランダム化比較試験で、ある程度の効果があることが示されるようになりました。

■ 感染流行時のユニバーサルマスキングは有効であると言えるでしょう。

 

■ 更に最近、NEJMに、学校におけるユニバーサルマスキングの有効性が報告されましたので共有します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

2022年2月、マサチューセッツ州において、全州ユニバーサルマスキング策を中止した学区と中止しなかった学区における新型コロナの流行の差分を推計したところ、

 ✅マスクの要求を解除した学区では、解除していない学区に比較して、生徒や職員1000人あたり44.9件の追加症例(95%信頼区間 32.6~57.1)が発生したと推計された。

Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう