アトピー性皮膚炎における頚部のさざ波様湿疹。 ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、首に『さざ波様湿疹』が出来ることがあります。 ■ 特に頚部の湿疹が長引いている方にでることが多いです。 ■ 『ダーティネック』とも呼ばれ外部から見えることもあり、出来ないように気を付けて治療する必要性があります。 ■ その、さざ波様湿疹の頻...
pedallergy2016
「小児アレルギー科医の備忘録」管理人。
日本アレルギー学会専門医・指導医。日本小児科学会専門医。
pedallergy2016の記事一覧
インフルエンザワクチンを実施してもインフルエンザに罹った場合、『高熱』も予防するか? ■ 『インフルエンザワクチンを行うと、重症化が減る』とは、よく言われていることです。 ■ ここで言う重症化とは、入院や死亡を減らすかが焦点です。 ■ では、高熱の頻度などはどうでしょうか? ■ 普段の診療ではインフルエンザワクチンが高...
4価インフルエンザワクチンは、いわゆる『型がはずれても』有効か? ■ 『インフルエンザワクチンの型が外れてませんか?』という質問をうけることがあります。 ■ 確かに、カナダで3シーズンにわたって行われた研究では、シーズンごとに有効性の差は大きいようです。 ■ また、低年齢でのインフルエンザワクチンの有効性には、いまだ疑...
アトピー性皮膚炎において、除去食の位置づけをどう考えるか? ■ アトピー性皮膚炎があると、確かに食物アレルギーの発症リスクは高くなります。 ■ 『適切な除去食』は正しい方法ですが、アトピー性皮膚炎だから食物除去とそのまま繋ぐのは時期尚早といえます。 ■ 病歴や負荷試験などが必要で、少なくとも、それまで摂取できていた食べ...
アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎の関連。 ■ アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎の関連が報告されるようになりました。 ■ 経皮感作の観点からは当然とも言えますが、小児での接触皮膚炎の頻度を報告した研究は多くはありません。 ■ そこで今回は、小児の接触皮膚炎のリスクや感作成分の頻度を確認した報告をご紹介します。 この論文でわかっ...
洗濯機の、”縦型” vs ”ドラム式”問題。 ■ よく聞かれるテーマで、『洗濯機の縦型・ドラム式のどちらがいいか?』というものがあります。 ■ 個人的には、縦型のほうが水をたくさん使うのでいいのでは、とお答えしてきたのですが、論文報告でいいものを見つけたことがありませんでした。 ■ 最近、学会報告の抄録で興味深いものを...
洗濯機で洗うと、どれくらいアレルゲンが除去できるか? ■ 一般に、きちんと洗濯するとアレルゲンはかなり除去できると考えていたのですが、最近は節水や1回すすぎの洗剤が増え、どれくらいアレルゲンや洗剤が残存しているのかがよくわからなくなっています。 ■ 今回は、洗濯機の水温やすすぎ回数で、どれくらいアレルゲンを減らすのかを...
”非アレルギー性”喘息といっても、定義はさまざまです。 ■ 一般的に、小児喘息の多くは”アレルギー性”であり、感作(IgEが陽性)や喀痰中好酸球陽性などとなっています。 ■ しかし、一部は非アレルギー(非Th2)性で、その対応をどうするかははっきり決まっていません。 ■ このレビューは全文フリーで確認できますが、今回は...
食物負荷試験は、生活の質を改善しているか? ■ 「必要最小限の除去」は、食物アレルギーにとって重要な原則です。 ■ しかし、食物経口負荷試験はリスクが伴い簡単にたくさんを実施することは難しいですし、多種多様な食物に対する知識のUPDATEも容易ではありません。 ■ 一方、年齢が長じるまで持続した食物アレルギーは治療で寛...
水そのものが原因となる稀なじんま疹があります。 ■ 「水でじんま疹」なんて起こりうるのかという方もいらっしゃるかもしれませんが、最近、日本アレルギー学会の公式英文雑誌(Allergology International)にも、症例報告が掲載されています(Allergology International 2018; 6...
乳児期のスキンケアにおける、システマティックレビュー。 ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布が、ハイリスク児においてアトピー性皮膚炎の発症を予防することは広く知られるようになってきました。 ■ しかし、この新生児期から乳児期のスキンケアには、まだまだエビデンスが不足しています。 ■ そこで、現状でわかっている範囲でのシステ...
皮膚への治療は、適切な量と頻度で外用薬を塗る必要性があります。 ■ アトピー性皮膚炎と同様に外用治療が主になる乾癬の治療の実行率を確認したシステマティックレビューでは、外用療法の実行率が推奨用量の35%から72%であるという結果があります。 ■ そこで今回は、皮膚疾患のために初診した患者さんが、最初の2週間でどれくらい...
デンマークの医師は、市販の保湿剤に関し何を推奨しているか? ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、継続的にきちんと使用していく必要性がありますが、決して簡単ではありません。 ■ 市販の保湿剤に関しての選択基準もあればいいのですが、なかなかそういった研究が少ないのも現状です。 ■ そこで、デンマークのアトピー性皮膚炎学会...
雷雨喘息という、花粉に関連し重篤な発作を起こす喘息発作のタイプがあります。 ■ 雷雨喘息(thunderstorm asthma)という用語は、日本ではあまり一般的ではありません。 ■ 基本的には花粉そのものでは粒子径が大きいために気管支にまで到達する量がすくなく、それほどには喘息の悪化には繋がりません。 ■ しかし、...
母乳栄養時の乳頭の痛みに対する報告におけるシステマティックレビュー。 ■ 母乳栄養時の乳頭のいたみに対し、さまざまな対応方法があります。 ■ この分野は、小児科医よりも産婦人科医や助産師の方々の領分と思いますが、フリーで全文が読めるシステマティックレビューをみつけたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっく...
アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬や保湿剤の使用量に関して、大規模後ろ向きコホートで調査された。 ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、きちんと使用するとステロイド外用薬の使用量を減らしたり、再燃を予防する効果があります。 ■ しかし、保湿剤を毎日塗っていくことは決して簡単ではありません。 ■ 今回は、ステロイド...
検索
カテゴリー
アーカイブ
メールフォーム
◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
新刊です
created by Rinker
¥3,740
(2024/04/26 01:56:27時点 Amazon調べ-詳細)
既刊
※おかげさまでAmazonランキング、全書籍において最高7位まで上がりました。100以上、星4.6の評価をありがとうございます。
2020年4月の既刊です。 200以上、星4.6の評価をありがとうございます。