気管支喘息(病因) 気管支喘息は、新型コロナ(SARS-Cov2)で悪化する原因になるか?(第2回/全2回) 『Th2サイトカイン(アレルギー疾患に関与する情報伝達物質)』が高いと、新型コロナウイルス(SARS-Cov2)が人体に侵入するための受容体のひとつであるACE2を阻害し、重症化を防ぐのではないかと考えられている。その論考の後半。 ■ 昨日のつづきです。 ■ 前回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はACE... 2020年6月9日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 気管支喘息は、新型コロナ(SARS-Cov2)で悪化する原因になるか?(第1回/全2回) 新型コロナは、喘息を悪化させるのか? ■ 最近、非常に多い質問が『新型コロナが悪化する”基礎疾患”に、喘息が含まれますか?』というテーマがあります。 ■ そして最近になって、国立成育医療研究センターより新型コロナウイルス感染症で重篤になった患者には、気管支喘息患者がむしろ少ないという結果が報告されました。 国立成育医療... 2020年6月8日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 喘息発作に関し、スペーサーによる定量噴霧式吸入はネブライザー吸入に劣らない 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、定量噴霧式の吸入が勧められています。 ■ 日本では、喘息発作の場合に救急外来における吸入方法はネブライザーを使用することが多いです。 ■ しかし、定量噴霧式吸入器(ボタンを押すとプシュッと薬剤が噴霧される、あれです)を、スペーサー(間に挟む補助具です)によって吸入しても同様の効果が... 2020年4月7日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) アトピー性皮膚炎があると、喘息の有病率が3倍になる アトピー性皮膚炎は、喘息の発症リスクになる。 ■ アトピー性皮膚炎は、『経皮感作』を通して感作のリスクになり、さらにはその他のアレルギー疾患の発症リスクになります。 ■ そのため、『皮膚』がアレルギー疾患予防のターゲットとして注目されています。 ■ そして最近、アトピー性皮膚炎がある患者さんには喘息も併発している可能性... 2020年4月5日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) ネコアレルギーのある喘息児は、ネコを飼っている家庭が多い環境では発作が起こりやすくなるかもしれない ペットに対する対応は、なかなか難しい。特にネコのふけは衣服について拡散する可能性がある。 ■ ペットアレルギーに対する対応は決して簡単ではありません。 ■ 衣服についてネコのふけが拡散することもわかっています。 ■ 共存できるような状況であれば、それはそれで飼い続けてもいいかな…と私は思っていますが、意外な経路で喘息に... 2020年3月22日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 空気清浄機は、喘息のコントロールを改善するか? 空気清浄機が喘息のコントロールに関係するかは、いまだ十分な結論はでていない。 ■ 空気清浄機の効果に関して聞かれることは多いのですが、現状では十分な研究結果があるとはいえません。 ■ 学会発表レベルの報告は、以前ご紹介しましたが、寝室におけるPM2.5量と呼気一酸化窒素(気道の炎症の程度を反映)が低下したものの、それ以... 2020年3月15日 pedallergy2016
気管支喘息(副作用・害) フェノテロール(商品名ベロテック)濫用により死亡率が増加したという『ベロテック事件』に関する報告 短時間作用性β刺激薬(SABA)の濫用を戒める、『ベロテック事件』。 ■ 今回は、やや古い報告です。 ■ フェノテロール(商品名ベロテック)は、短時間作用性β刺激薬の1種です。 ■ まだ、気管支喘息の本態が『気道の慢性炎症』と十分わかっていなかった時代に、短時間作動性β刺激薬のなかでも『効果が良い薬』として汎用されてい... 2020年2月11日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 喘息の悪化要因となるというハウスダスト1gあたりチリダニ”10μg”の報告した初期の研究 ハウスダスト中のダニの量と、喘息との関連。 ■ 喘息に関して調べていると、たびたび出てくるの『ダニへの曝露量の目安』です。 ■ ハウスダスト1gあたりのダニの蛋白質量が10μgを超えるとリスクが高くなり、2μgを下回るとリスクが低くなるとされています。 ■ これらの検討は、1990年代の古い研究で基本的には終わっていま... 2020年1月7日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) ダニが気管支喘息の悪化原因になっていることを報告した初論文 ダニが喘息の悪化要因ではないかと報告した初の論文。 ■ 今回は最新論文ではありません。 ■ ダニが喘息の悪化の原因になることは、現在ではほとんどの方がご存知でしょう。 ■ そのきっかけになった論文です。1969年発表…50年前ですね。 ■ なお、IgEは、日本の石坂夫妻によって1966年に発見されています(すごいです…... 2019年12月31日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) EAACI (欧州アレルギー臨床免疫学会)による、気管支喘息に対する免疫療法のガイドライン ダニ類に対するアレルギーによる気管支喘息に、免疫療法は推奨される。 ■ ダニに対する舌下免疫療法は現状ではアレルギー性鼻炎に対する保険適用ですが、気管支喘息のある小児においてダニアレルギーがあることは多く、やはり有効性を期待して免疫療法が考慮されます。 ■ ダニに対する免疫療法が日本でも広く行われるようになってきて、さ... 2019年12月9日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) アジスロマイシンは、成人喘息発作の増悪を減らすか?(AMAZESスタディ) マクロライド系抗菌薬を喘息コントロールに使用するかどうか? ■ 一般に、喘息に対しての定期薬として、抗菌薬は使用されません。 ■ しかし、一部の難治性喘息にはマクロライド系抗菌薬を使用することがあり、最近、GINAガイドライン2019にもオプションの治療として採用されているくらいです。 ■ その採用の理由の一つとなった... 2019年11月1日 pedallergy2016
気管支喘息(診断) 喘息を分類するクラスター分類(SARPスタディ) 喘息の『型』を区別する研究はさまざま発表されています。そのうちでも有名なSARPスタディ。 ■ 喘息には、様々な型(フェノタイプ)があると考えられていますが、そのような分類を行う統計手法が『クラスター分類』です。 ■ そのクラスター分類のなかでも、やや古典的となりながらも重要性がいまだ注目されているSARPスタディの分... 2019年10月29日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 空気清浄機は、喘息コントロールに有用か? 空気清浄機が、喘息に有効化を尋ねられることは多いです。 ■ 空気清浄機は、設置するだけで良いという手軽さもあり、必要かどうかを尋ねられることは多いです。 ■ しかし、この質問にお答えすることは難しいです。というのも、ランダム化比較試験が不足しているからです。 ■ 今回は日本からの報告です。どうも欧州での学会報告のようで... 2019年10月24日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ダニアレルゲンに対する介入は、喘息のコントロールに有用か? ダニアレルゲンに対する環境整備は、喘息コントロールに有効か? ■ 個人的には、気管支喘息に対する環境整備は重要と考えています。 ■ 一方、喘息に対する環境整備を検討したシステマティックレビューは、有効性があきらかではないという報告しています。 ■ 一方で、環境整備が有効とする報告も多数あります。 ■ この理由はどこにあ... 2019年10月17日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 非アレルギー性(非Th2)喘息とは? ”非アレルギー性”喘息といっても、定義はさまざまです。 ■ 一般的に、小児喘息の多くは”アレルギー性”であり、感作(IgEが陽性)や喀痰中好酸球陽性などとなっています。 ■ しかし、一部は非アレルギー(非Th2)性で、その対応をどうするかははっきり決まっていません。 ■ このレビューは全文フリーで確認できますが、今回は... 2019年10月1日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 雷雨喘息 雷雨喘息で入院するリスク因子はなにか? 雷雨喘息という、花粉に関連し重篤な発作を起こす喘息発作のタイプがあります。 ■ 雷雨喘息(thunderstorm asthma)という用語は、日本ではあまり一般的ではありません。 ■ 基本的には花粉そのものでは粒子径が大きいために気管支にまで到達する量がすくなく、それほどには喘息の悪化には繋がりません。 ■ しかし、... 2019年9月17日 pedallergy2016