アトピー性皮膚炎(副作用・害) 円形脱毛症とアトピー性皮膚炎は、相互に関連するか? アトピー性皮膚炎と円形脱毛症に、相互の関連性があるか? ■ 円形脱毛症は小児でも見られる疾患で、日常診療でも質問をよく受けます。 ■ そしてアトピー性皮膚炎患者に円形脱毛症がおおいことはすでに先行研究があります(J Am Acad Dermatol 2017; 76:274-80.e1.)。 ■ さらに最近になって台湾... 2021年5月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブによる治療は、中等症以上のアトピー性皮膚炎患者の労働生産性を上げるかもしれない アトピー性皮膚炎は、そのかゆみにより生活の質や学習能力を損なう。 ■ アトピー性皮膚炎は、かゆみがその特徴のひとつでもあり、生活の質を低下させます。 ■ アトピー性皮膚炎治療の重要性がそこにもあるわけですが、最近、生物学的製剤や低分子薬が登場し、重症のアトピー性皮膚炎の治療がさらに改善されてきました。 ■ では、生物学... 2021年5月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎の治療に有効か?:メタアナリシス JAK阻害薬は、内服薬と外用薬の両方が保険適用となった、アトピー性皮膚炎に対する新しいメカニズムの薬剤。 ■ JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎に対する治療として新規に使用できるようになってきた外用薬・内服薬です。 ■ すでに外用薬は小児にも保険適用の薬剤としてできるようになってきており(内服は成人のみ)、効果を実感して... 2021年5月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブは6歳から12歳の重症アトピー性皮膚炎に有効であり、52週間投与でも安全(LIBERTY AD PED-OLE試験) デュピルマブが今後、小児適応がひろがってくることが期待されています。 ■ デュピルマブ(デュピクセント)は、成人では重症アトピー性皮膚炎にひろく使われ始めています。 ■ 小児では、12歳以上の重症喘息に適応はあるものの、重症アトピー性皮膚炎に対する保険適応はありません。 ■ とはいえ、デュピルマブが今後、小児にも適応が... 2021年5月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 経口JAK阻害薬バリシチニブ(製品名オルミエント)は、中等症以上のアトピー性皮膚炎に有効である(BREEZE-AD5試験) 成人のアトピー性皮膚炎に対し、JAK経口薬であるバリシチニブ(オルミエント)に保険適応がおりました。 ■ アトピー性皮膚炎に対し、生物学的製剤であるデュピルマブ(デュピクセント)の有効性が報告されており、保険適応されてきています。 ■ 高価である点、もちろん軽症には投与できない点など注意点もありますが、もう一方で注射薬... 2021年5月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防研究(BEEPとPreventADALL)が予防に失敗した理由は? 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防に関し、どのように考えていけばいいのか? ■ 新生児期からのアトピー性皮膚炎の発症予防に関し、過去いくつかの試験が行われ、予防的な効果があるのではないかと考えられています。 ■ 一方でこのテーマに関し、2020年になって大規模ランダム化比較試験としてBEEP試験やPreventA... 2021年4月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 感作が強くなると、感作そのもので皮膚のバリア機能を下げてしまうかもしれない 感作が強くなると、皮膚のバリア機能を直接下げる可能性がある? ■ 感作をされるということは、IgE抗体価があがるということです。 ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、『経皮感作』を通して感作も進むことは多くの研究で明らかになっており、重要な視点です。 ■ では、感作が強くなると、アトピー性皮膚炎を悪化させるのでしょうか?... 2021年4月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 農場での環境曝露はアトピー性皮膚炎の発症リスクを低減するが、軽微な曝露ではリスクを低減しない 『衛生仮説』は、アレルギー疾患の発症リスクを説明する仮説のひとつだが、簡単にまとめることは難しい。 ■ 『衛生仮説』に関しては、これまでのいくつかの報告をご紹介してきましたし、以前、Yahoo個人でもまとめています。 清潔だとアレルギーになりやすい?「インハンド」に登場の「衛生仮説」とは ■ その記事では、「動物園に... 2021年4月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) PDE4阻害薬であるクリサボロール軟膏は、生後3ヶ月から24ヶ月にも安全で有効かもしれない 2歳以降のアトピー性皮膚炎に、新規にJAK阻害薬が使用できるようになりましたが、海外では生後3ヶ月からのPDE4阻害薬の適応の検討が進んでいます。 ■ 日本では、2歳未満に使用できる抗炎症外用薬は、ステロイド外用薬しかない状況です。 ■ それでも2歳からは、タクロリムス軟膏にくわえ、つい最近JAK阻害薬外用薬(コレクチ... 2021年3月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) グリセリンやパラフィンを含んだ保湿剤を塗り続けると、小児アトピー性皮膚炎の再燃とステロイド外用薬の使用が減る 保湿剤の定期使用は、アトピー性皮膚炎の再燃を減らす。 ■ 保湿剤の定期塗布は、アトピー性皮膚炎の治療の大きな柱のひとつです。 ■ 毎日の使用が、再燃を大きく減らし、ステロイド外用薬の使用量も少なくすることがわかっているからです。 ■ つい5年位までは、このテーマのランダム化比較試験は少なかったのですが、徐々に増えてきて... 2021年3月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) 炎症性皮膚疾患(アトピー性皮膚炎や乾癬)があると、新型コロナに感染しやすいか? アトピー性皮膚炎は、新型コロナのリスクをあげるのか? ■ アトピー性皮膚炎があると、皮膚の感染症がおおくなることはよく知られています。 ■ しかし一方で、皮膚以外の感染症、耳の感染症、レンサ球菌咽頭炎、尿路感染のリスクをあげることも報告されています。 ■ では、アトピー性皮膚炎は、新型コロナウイルス感染のリスクをあげる... 2021年3月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 12歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎に対し、内服によるJAK阻害薬 アブロシチニブは有効である(JADE MONO-1試験) アトピー性皮膚炎に対する『内服』や『注射』による治療が臨床応用されつつあり、JAK阻害薬がその選択肢となってきそうな情勢です。 ■ 外用療法だけでなく、全身投与の薬剤によるアトピー性皮膚炎の治療が徐々に臨床応用されつつあります。 ■ とくに生物学的製剤が先行しており、成人に関しては一部の薬剤が保険適応となり使われる様に... 2021年3月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 予防接種により、アトピー性皮膚炎の発症リスクを高めることはない 予防接種後にアトピー性皮膚炎を発症しやすくなると思う方がいらっしゃいます。 ■ アトピー性皮膚炎の発症にワクチンが関係するという話題は以前からあり、実際に心配されている方もいらっしゃるようです(Vaccine. 2006 ;24(37-39):6351-5.PMID: 16784799.) ■ しかし、すでに、先行研究... 2021年3月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤は、大きな容器の方が小さなチューブよりも多く塗るようになる 保湿剤のアドヒアランスは、課題のひとつといえます。 ■ 劇場というセッティングで、ポップコーンの容器を大きいものと小さいものを提供すると、大きい容器の方が6割たくさん食べたという報告があるそうです(Wansink B, Park S. At the movies: how external cues and perce... 2021年1月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 冬季のアトピー性皮膚炎の管理に石鹸洗浄は必要か? アトピー性皮膚炎に対し、石鹸洗浄をするか、しないか? ■ アトピー性皮膚炎に関し、石鹸を使うか使わないかに関する論争はよく見られます。 ■ 個人的には、個々の患者さんで異なるというテーマであり、『どちらかにしないと』ということ自体に無理があると思っています。 ■ 最近、秋から冬にかけてのアトピー性皮膚炎のスキンケアにた... 2021年1月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) エアコンの冷気は、アトピー性皮膚炎児の皮膚に影響するか? 『冷気』が、アトピー性皮膚炎の子どもの皮膚にどのように影響するか? ■ 完全に季節外れですが、『冷気がアトピー性皮膚炎にいいかどうか』のテーマで論文を探していると、こんな文献をみつけました。 ■ エアコンの冷気が、アトピー性皮膚炎の児にどのように影響するか?という研究結果です。 この論文でわかったことを、ざっくりま... 2020年12月26日 pedallergy2016