アトピー性皮膚炎(治療) 乾燥肌に保湿剤(モイスチャライザー)を1日2回使用すると、2週間で症状も生活の質も改善する 乾燥肌に対し、保湿剤は有効です。そのことを確認したランダム化比較試験。 ■ アトピー性皮膚炎に対する治療において、スキンケアは大きな役割を持ちます。 ■ 保湿剤は、アトピー性皮膚炎の再度の悪化を防ぎ、ステロイド外用薬の使用量も減らすことが報告されています。 ■ そこで今回は、中等症以上の乾燥肌に対し、モイスチャライザー... 2020年4月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) シャンプーやローションの容器は、どのキャップのタイプが汚染されにくいか? スキンケア用品の汚染は問題になることがある。 ■ 手洗いが推奨されるにつれ、手湿疹の相談も増えています。 ■ しかし、保湿剤自身が微生物に汚染される可能性があります。 ■ 実際、医療機関で使われていた皮膚ケア製品から、感染がひろまったという報告もあります(Annals of internal medicine 1996... 2020年3月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) オマリズマブ(商品名ゾレア)は、小児の重症アトピー性皮膚炎に有効か? 生物学的製剤が、さまざまなアレルギー疾患に応用されようとしている。 ■ 生物学的製剤、たとえばデュピルマブやネモリムマブは、成人の重症アトピー性皮膚炎に光明を投げかけようとしています。 ■ しかし、小児に関してはそれらの研究は乏しく、まだこれからの適応が期待されている、という段階です。 ■ 一方、オマリズマブ(抗IgE... 2020年3月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) エモリエントの定期塗布により、アトピー性皮膚炎を予防できるか?(BEEPスタディ) エモリエントの定期塗布により、アトピー性皮膚炎を予防できるか? ■ 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防は、すでに100名強のランダム化比較試験で3割~5割程度減らすことができるのではないかという結果が発表されています。 ■ その結果を補強するために、大規模な介入試験が行われました。 ■ その結果は、意外なものでした... 2020年3月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対し、各種の微量ミネラルやビタミンが有効か? 微量ミネラルやビタミンとアトピー性皮膚炎の関連を尋ねられることがありました。 ■ 最近、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関連だけでなく、他の微量元素やビタミンとアトピー性皮膚炎の関連を尋ねられることがありました。 ■ 個人的には、栄養のバランスを優先して、あまりこだわらないほうがと考えていると伝えた上で、ビタミンDや... 2020年1月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 睡眠不足は、皮膚の老化や回復に関係するか? 睡眠不足は、アトピー性皮膚炎の悪化や皮膚のダメージからの回復に影響するか? ■ アトピー性皮膚炎は、睡眠の質の低下を招き、さらには生活の質の低下に結びつきます。 ■ しかし逆に、睡眠不足がアトピー性皮膚炎そのものを悪化させるかに関しての報告は思った以上に少ないです。 ■ ここは『当然でしょう』の心理が働いているのではな... 2020年1月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎にアレルゲン免疫療法は有効か?:コクランシステマティックレビュー 免疫療法は、アレルギー疾患に有効という報告は多いですが… ■ アレルゲン免疫療法は、舌下、皮下などのルートを用いた、アレルゲンに対しての寛容を誘導するための治療です(がんに対する免疫療法とは別物です)。 ■ アレルギー性鼻炎に対する有効性はあきらかでアレルギー性の気管支喘息にも有効性が示されていますが、アトピー性皮膚炎... 2019年12月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(診断) SCCA2は、成人アトピー性皮膚炎の重症度を反映する SCCA2は、新しいアトピー性皮膚炎の重症度の指標として注目されてきています。 ■ SCCA2は、もともとは扁平上皮癌のマーカーとして報告されましたが、最近になってアトピー性皮膚炎や乾癬の指標として注目されるようになってきました。 ■ 今回は、日本からの報告で、SCCA2がアトピー性皮膚炎の指標として有用かを検討した報... 2019年12月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎にアレルゲン免疫療法は有用か?:メタアナリシス アトピー性皮膚炎に対し、アレルゲン免疫療法は有効か? ■ 小児アレルギー科へ受診される方で多いのは、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎が中心と言えましょう。 ■ そのうち、アレルギー性鼻炎や気管支喘息にはアレルゲン免疫療法が有用です(特にアレルギー性鼻炎)。 ■ では、アトピー性皮膚... 2019年12月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) 食物アレルギーとアトピー性皮膚炎が持続した子どもは、小柄になるリスクが高くなるかもしれない アトピー性皮膚炎や食物アレルギーは、身長や体重に影響するか? ■ 食物アレルギーやアトピー性皮膚炎のお子さんを多く診療していると、『小柄』を主訴として紹介を受ける場合もかなりあります。 ■ そして、内分泌検査では異常がなく、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの治療が軌道にのると、身長体重も徐々に伸びがよくなってくることも... 2019年11月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(診断) 新しいバイオマーカーSCCA2は、アトピー性皮膚炎の診断能に優れる アトピー性皮膚炎における、より良いバイオマーカーが求められている。 ■ バイオマーカーとは病気の変化や状態を知る指標となるものです、 ■ たとえば血液検査や尿検査によって得られるものが一般的で、現在保険適応となっている検査として、血清TARC(tymus and activation-regulated chemoki... 2019年11月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 昼より夜のほうが皮膚のバリア機能は下がっている 夜間に皮膚がかゆくなる理由は? ■ 夜に皮膚が痒くなる理由はよく分かっていません。 ■ 『夜間は体が温まるから』といった説をきいたこともあるのですが、実際にはどうなのでしょう? ■ それを示唆するような報告があったのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健常者16名(23~53歳の男性9人... 2019年11月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 乳幼児期アトピー性皮膚炎に対するタクロリムス軟膏とステロイド外用薬の1年間の使用を比較すると? タクロリムス(プロトピック)外用薬は、日本では2歳以降での薬剤です。 ■ タクロリムス(プロトピック)外用薬に、悪性腫瘍との関連を懸念するむきがありましたが、最近発表されたシステマティックレビューでもその懸念は否定され、むしろ『アトピー性皮膚炎そのものによる悪性腫瘍の発生の増加』が心配されているような状況です。 ■ タ... 2019年10月19日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎による首の『さざ波様湿疹』は、どれくらいの頻度なのか? アトピー性皮膚炎における頚部のさざ波様湿疹。 ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、首に『さざ波様湿疹』が出来ることがあります。 ■ 特に頚部の湿疹が長引いている方にでることが多いです。 ■ 『ダーティネック』とも呼ばれ外部から見えることもあり、出来ないように気を付けて治療する必要性があります。 ■ その、さざ波様湿疹の頻... 2019年10月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における除去食は、どのように考えたらよいか? アトピー性皮膚炎において、除去食の位置づけをどう考えるか? ■ アトピー性皮膚炎があると、確かに食物アレルギーの発症リスクは高くなります。 ■ 『適切な除去食』は正しい方法ですが、アトピー性皮膚炎だから食物除去とそのまま繋ぐのは時期尚早といえます。 ■ 病歴や負荷試験などが必要で、少なくとも、それまで摂取できていた食べ... 2019年10月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) 小児において接触皮膚炎を起こしやすい物質はなにか? アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎の関連。 ■ アトピー性皮膚炎と接触皮膚炎の関連が報告されるようになりました。 ■ 経皮感作の観点からは当然とも言えますが、小児での接触皮膚炎の頻度を報告した研究は多くはありません。 ■ そこで今回は、小児の接触皮膚炎のリスクや感作成分の頻度を確認した報告をご紹介します。 この論文でわかっ... 2019年10月6日 pedallergy2016