アトピー性皮膚炎は、新型コロナのリスクをあげるのか?
■ アトピー性皮膚炎があると、皮膚の感染症がおおくなることはよく知られています。
■ しかし一方で、皮膚以外の感染症、耳の感染症、レンサ球菌咽頭炎、尿路感染のリスクをあげることも報告されています。
■ では、アトピー性皮膚炎は、新型コロナウイルス感染のリスクをあげるのでしょうか?
■ 今月のJACIに興味深い研究結果が掲載されていました。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
9種類の炎症性皮膚疾患と新型コロナウイルスによる重症急性呼吸器症候群に感染した気管支上皮細胞株の遺伝子発現を比較し、ゲノムワイド関連研究によってCOVID-19に対する感受性と2種類の皮膚疾患(乾癬とアトピー性皮膚炎)における疾患横断的なメタ解析を行ったところ、
✅ 乾癬とアトピー性皮膚炎といった皮膚疾患は、COVID-19のリスクを増加させるが(オッズ比 1.55; P = 1.4 × 10-9)、人工呼吸器のリスクを減少させた(オッズ比 0.22; P = 8.5 × 10-5)。
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