感染症(病因) 米国において、小児の脳膿瘍が増えている? 2022年に、米国で小児の脳膿瘍が増えているという報告があり、その後の調査が継続されている。 ■ 2022年CDCから、小児の脳膿瘍が増えていることが示されていました。 Accorsi EK, Chochua S, Moline HL, Hall M, Hersh AL, Shah SS, et al. Pediatr... 2023年6月15日 pedallergy2016
感染症(病因) 日本における新型コロナ流行前・流行中のRSウイルスの流行の変化は? コロナ流行中に感染予防により流行が収まっていたRSウイルス感染症が2021年に大きく流行した。 ■ RSウイルスは多くの場合、2歳までにほぼすべてのひとがかかる感染症です。 ■ 2020年はほとんど流行しませんでしたが、2021年におおきな流行が見られました。 ■ 同様の現象は世界各地で見られ、感染の年齢層も変化しまし... 2023年5月25日 pedallergy2016
感染症(病因) ヒトメタニューモウイルス感染症は、成人でも入院の原因となるウイルスである ヒトメタニューモウイルスは、2001年に同定された比較的新しい、主に呼吸器感染症の原因となるウイルスです。 ■ ヒトメタニューモウイルスは、RSウイルスに似た臨床症状を示す、主に呼吸器感染症を起こす原因ウイルスです。 ■ 2001年にはじめて同定された、比較的あたらしいウイルスで、5歳までにおおくの小児が感染することか... 2022年10月10日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関して、現在どのようなことがわかっているか? オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関する、BMJに掲載された簡単なまとめ。 ■ 現在、流行している変異株はオミクロン株「BA5系統」となりますが、拡大はまだ十分抑えられてはいません。 ■ 最近発表された、デンマークからの17~72歳の献血者から検討では、2021年11月、献血者の1.2%(103/8701)... 2022年8月10日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株亜系統BA.2とインフルエンザやパラインフルエンザの重症度は異なるか? オミクロン株亜系統が流行してきている。 ■ オミクロン株BA5の流行が拡大し、おそらく、多くの病院の受け入れが困難になってくることが予想されます。 ■ 一方で、オミクロン株の重症度はデルタ株などに比較し、比較的軽症であることは確かなようです。 ■ ただし、これらは予防接種をしていることが前提条件で、ワクチンを接種して... 2022年7月15日 pedallergy2016
感染症(病因) アレルギー体質・気管支喘息と新型コロナの重症化の関連は、どこまでわかっているか? 気管支喘息・アレルギー体質と新型コロナの関連は、現在どこまでわかっているか? ■ 『アレルギーの病気があると新型コロナにかかりやすいのですか?』という質問に関し、1年半ほど前に総論をご紹介しました。 https://pediatric-allergy.com/2020/06/08/asthma/ https://ped... 2022年2月19日 pedallergy2016
感染症(病因) 小児においてアルファ株は、これまでの変異株に比較して拡大しやすいのか? 変異株の拡大で、学校や園をどうするかは大きな課題となっている。 ■ これまで、新型コロナと学校の再開に関して、こどもでは感染拡大のリスクは成人ほど大きくはないことが示されていました。 ■ しかし、変異株が小児に対しどのように影響するかに関しては、報告が決して多くはありません。 ■ 海外の報道記事をみていても、専門家の... 2021年9月10日 pedallergy2016
感染症(病因) 年少児のほうが、年長児よりコロナの伝播力が高いかもしれない 小児からの新型コロナ感染拡大は、どの年齢からのリスクが高いか? ■ 新型コロナの感染が拡大し、夏休みのおわりが近づいてきました。 ■ これまでは、コロナ拡大における学校に関する影響は比較的軽微なのではないかという報告が多かったです。 ■ 一方で、デルタ株の比率が高くなり、小児が起点になる懸念が高くなってきています。 ■... 2021年8月19日 pedallergy2016
感染症(病因) 乳児期のRSウイルス感染症は、受動喫煙があると悪化しやすい RSウイルス感染症が流行しています。 ■ 現在(2021年7月)RSウイルス感染症が流行しています。 RSウイルス感染症の流行状況 ■ 年齢や、既往歴(慢性肺疾患や早産児など)も重要なリスク因子なのですが、『受動喫煙』も大きいことがわかっています。 ■ Pediatrics誌の報告を共有します。 この論文でわかったこ... 2021年7月13日 pedallergy2016
感染症(病因) 新型コロナ感染症(COVID-19)は、インフルエンザや他の風邪の流行を変化させた?【第2回/全2回】 新型コロナが流行し始め、感染症の流行が大幅に変化しており、その現象に対する検討が始まっている。 ■ 第1回で、Natureに発表されている総論(というより”記事”ですね)をご紹介しました。 ■ そこでは、インフルエンザの流行がおさえられている理由に関し、1)ソーシャルディスタンスなどの政策が有効だった、2)インフルエン... 2021年1月23日 pedallergy2016
感染症(病因) 新型コロナ感染症(COVID-19)は、インフルエンザや他の風邪の流行を変化させた?【第1回/全2回】 新型コロナが流行し始めて、感染症の流行が大幅に変化している。 ■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行してから、インフルエンザの流行が大幅に減ったことが日本から報告されています。 ■ さらにその後、先にインフルエンザの流行シーズンにはいった南半球でほぼ流行がなかったこと、そして北半球でのインフルエンザの流... 2021年1月22日 pedallergy2016
感染症(病因) 学校における子どもの集団生活は、新型コロナの感染拡大リスクにどれくらい関与しているか? 新型コロナの感染拡大に、小児はどれくらいの役割を果たしているのか? ■ 新型コロナが子どもたちの生活を脅かしており、集団生活に関してどのように考えていくかは、小児科医としての関心事のひとつです。 ■ もちろん、感染リスクがゼロとは思えませんし、実際に子どもから成人への感染を示した報告もあります(Clin Infect ... 2020年12月30日 pedallergy2016
感染症(病因) 新型コロナ(SARS-CoV2)の家庭内における二次感染リスクはどれくらいか? 新型コロナにおける家庭内感染リスクは、大きなものと推定されています。 ■ 年末年始の帰省時期になろうとしています。実家の方々も、家族で出会う時期を楽しみにしている方もいらっしゃるでしょう。 ■ しかし、現在のような新型コロナの感染拡大フェーズでは、やはり感染リスクを考慮しなければなりません。 ■ 『発声しない』移動のリ... 2020年12月20日 pedallergy2016
感染症(病因) 『GoToトラベル』キャンペーンへの参加は、新型コロナの感染リスクを上げるかもしれない 『GoToトラベル』キャンペーンは、新型コロナの感染拡大に影響するのか? ■ 『GoToトラベル』キャンペーンは、経済回復への一環として実施されています。 ■ 一方で、新型コロナウイルス感染症が拡大傾向にあり、このまま継続して続けていくべきかは懸念があるところです。 ■ そんな中、『査読前・プレプリント』ではありアンケ... 2020年12月7日 pedallergy2016
感染症(病因) 乳児のライノウイルス感染(多くの鼻かぜの原因)は、冬に重篤化しやすい 『ライノウイルス』は、風邪の原因ではもっとも多い原因ウイルス。 ■ ライノウイルスとは、100種類以上もいる『鼻かぜウイルス』として、さらには喘息発作のきっかけになるウイルスとしても有名です。 ■ 9月から10月にかけて流行することが多く、『保育園にはじめて行き始めた年』の山ともいえます。 論文(Clinical th... 2020年11月23日 pedallergy2016
感染症(病因) 睡眠不足や運動不足は、新型コロナウイルス感染症を重症化しやすくなるかもしれない 運動不足や睡眠不足は、新型コロナウイルス感染症を重篤化させるのか? ■ 以前、睡眠不足が風邪に罹るリスクを高めることをご紹介しました。 ■ ならば、新型コロナウイルス感染(COVID-19)のリスクも高める可能性があります。 ■ 探してみると、最近こんな報告が公開されていました。 この論文でわかったことを、ざっくりま... 2020年11月22日 pedallergy2016