新型コロナ(SARS-CoV2)の家庭内における二次感染リスクはどれくらいか?

新型コロナにおける家庭内感染リスクは、大きなものと推定されています。

■ 年末年始の帰省時期になろうとしています。実家の方々も、家族で出会う時期を楽しみにしている方もいらっしゃるでしょう。

■ しかし、現在のような新型コロナの感染拡大フェーズでは、やはり感染リスクを考慮しなければなりません。

■ 『発声しない』移動のリスクよりも、『世帯のなかでの感染リスク』が重要視されるからです。

■ そこで、家庭内での感染リスクに関し、最近のJAMA Network openに発表された報告を共有します。

 

※サムネイルはあえて『家族内の絆』をイメージした画像を選択しましたが、今後、帰省などもある程度自由な状況になってくることを願っています。すくなくとも今年は中止の検討をお願いしたいと思っています。

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

新型コロナウイルス感染に関する家庭内の二次感染率を検討した計54研究(77758人)のメタアナリシスを実施したところ、

 ✅ 家庭内における推定二次感染率は 16.6%(95% CI 14.0%~19.3%)であり、SARS-CoVの二次感染率やMERS-CoVの二次感染率(4.7%; 95% CI 0.9%~10.7%)よりも高かった。

 ✅ 家庭内における二次感染率は、無症候性(0.7%)よりも症状のある(18.0%)ほうが、子ども(16.8%)よりも成人(28.3%)への接触の方が、(配偶者以外の)他の家族との接触(17.8%)よりも配偶者との接触(37.8%)の方が、3人以上の世帯(22.8%)より接触者が一人の世帯(41.5%)の方が高かった。

 

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