感染症(予防接種) 新型コロナワクチンに対する誤解とは?(CDC 2021年7月7日更新版) 新型コロナワクチンに対し、根拠に基づかない情報が出回っている。 ■ 新型コロナワクチンに対する、根拠に基づかない情報を見かけることがあります。 ■ 7月7日に更新されたCDC(米国疾病予防センター)からの記事で、それらに対する解説が掲載されています。 ■ 簡単に翻訳して共有します。 このCDCの記事でわかったことを、... 2021年7月11日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 新型コロナワクチン接種は、家族内感染のリスクを低下させる ワクチン接種により、家族内感染リスクは低下するか? ■ 新型コロナワクチンの普及がすすんできました。 https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-vaccine-status/ ■ 自分自身がワクチンを接種して気持ちが安心したのは、自分自身だけでなく患... 2021年7月4日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 新型コロナワクチンと顔面神経麻痺は関連するか?:症例対照研究 新型コロナワクチン後に、顔面神経麻痺は増えるのか? ■ 新型コロナワクチン後の顔面神経麻痺に関しては、あくまで『うわさ』としてSNS上などでみかけていました。 ■ おおもとは、ワクチンの臨床試験観察期間中(注射後28日以上)にベル麻痺を発症した参加者が、ワクチン接種群では3名であったのに対し、プラセボ群では1名しかいな... 2021年6月28日 pedallergy2016
感染症(治療) ブデソニド吸入薬(商品名パルミコート)の早期吸入開始が、新型コロナの増悪をへらすかもしれない(STOIC試験) 吸入ステロイド薬の早期開始が、COVID-19(新型コロナ感染症)の増悪をへらすかどうかは、十分な結論にない。 ■ 新型コロナの流行早期に、シクレソニド(商品名オルベスコ)が悪化を防ぐのに有効ではないかという提言があり、その後日本でランダム化比較試験が行われました。 ■ 結果は、『肺炎増悪率は、シクレソニド吸入剤投与群... 2021年4月25日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 中国製の新型コロナワクチンの現状は? 中国製ワクチンの現状は? ■ 最近、中国製の新型コロナワクチンの有効性が50%と低いのではないかと報道されました。 中国ワクチン、有効率わずか50% 南米に動揺と失望が広がる ■ どの国でという考え方に縛られる必要性はないのですが、中国製ワクチンに関しては日本語での情報が少ないようです。 ■ そこで、最近の中国製ワクチ... 2021年4月24日 pedallergy2016
感染症(予防接種) アストラゼネカ製の新型コロナワクチンの血栓は、どんな機序で起こるのか? アストラゼネカ製ワクチンは、なぜ血栓を起こすケースがあるのか? ■ 頻度はきわめて低いことも判明しているものの、アストラゼネカ社製のワクチンが血栓をおこす可能性が指摘されています。 ワクチン後の血栓症、原因は? 薬の副作用に類似と報告 ■ 実際、最近になってMHRAはアストラゼネカ社製のワクチンに血栓がきわめて低い確率... 2021年4月18日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校の再開は新型コロナの感染拡大に関与はするものの、影響は軽微かもしれない 学級閉鎖を解除することは、新型コロナの拡大にどのくらい影響するのか? ■ 最近、入学式がおこなわれたことなども話題となり、学校の再開が、新型コロナの感染者数の増加に影響するかは焦点になることがあります。 ■ このテーマに関するそれぞれの研究でも結果は異なり結論をだすことは難しいですが、『適切な感染予防策を講じると、お... 2021年4月4日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 新型コロナ(SARS-Cov2)ワクチンは、単回投与でもある程度の有効性が期待できるかもしれない 医療従事者に対する、新型コロナワクチンの接種が2月17日に開始されました。 ■ 新型コロナ(SARS-Cov2)のワクチンは、日本でも2021年2月17日から医療従事者およそ4万人を対象に先行接種が開始されました。 ワクチン あすから先行接種開始 医療従事者約4万人に ■ 一方で、世界ではすでに先行して接種が開始されて... 2021年2月20日 pedallergy2016
感染症(予防) 【全訳】サージカル(不織布)マスクと布マスク、どちらのほうがマスク皮膚炎を起こしやすいか? マスク皮膚炎を起こしやすいのは、不織布?布製? ■ ユニバーサルマスク(無症状のひとも含めて広くマスクを装着する)が、新型コロナ(SARS-Cov2)の拡大を減らす可能性が示されています。 ■ 一方で、外来ではマスク皮膚炎の相談が増えてきています。 ■ どのように対応するのかは難しい面があります。たしかに感染拡大を予... 2021年1月30日 pedallergy2016
感染症(病因) 新型コロナ感染症(COVID-19)は、インフルエンザや他の風邪の流行を変化させた?【第2回/全2回】 新型コロナが流行し始め、感染症の流行が大幅に変化しており、その現象に対する検討が始まっている。 ■ 第1回で、Natureに発表されている総論(というより”記事”ですね)をご紹介しました。 ■ そこでは、インフルエンザの流行がおさえられている理由に関し、1)ソーシャルディスタンスなどの政策が有効だった、2)インフルエン... 2021年1月23日 pedallergy2016
感染症(病因) 新型コロナ感染症(COVID-19)は、インフルエンザや他の風邪の流行を変化させた?【第1回/全2回】 新型コロナが流行し始めて、感染症の流行が大幅に変化している。 ■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行してから、インフルエンザの流行が大幅に減ったことが日本から報告されています。 ■ さらにその後、先にインフルエンザの流行シーズンにはいった南半球でほぼ流行がなかったこと、そして北半球でのインフルエンザの流... 2021年1月22日 pedallergy2016
感染症(治療) A群溶連菌による咽頭炎に対する治療は、短期でも問題ないか? A群溶連菌による咽頭炎に対する治療は、短期でも問題はないか? ■ A群溶連菌に対する治療はペニシリンの内服の10日間が標準です。 ■ しかしペニシリンの長期内服は、薬剤の”内服量”や味の問題もありアドヒアランスの問題もでてくるためか、セフェム系抗菌薬の処方をよく見かけます。 ■ 確かに有効性の面からは差がみられないのか... 2021年1月8日 pedallergy2016
感染症(治療) 溶連菌の保菌状態に、どのように対応するか? A群溶連菌の保菌状態に、どのように対応する? ■ 溶連菌の保菌状態に対する対応は、意見がわかれるところです。 ■ 除菌をするという考え方もありますし、あえてしなくても良いのではという方向性もあります。 ■ そこで、A群溶連菌の保菌に対する報告をさがしているうちに、今回のレビューにたどり着きました。 ■ いつもは抄録に... 2021年1月6日 pedallergy2016
感染症(診断) 溶連菌診療におけるCentorスコアは、大規模に調査するとどれくらい再現性があるか? Centorクライテリアは、大規模に確認するとどれくらいの再現性があるか? ■ Centorクライテリアは、小児科医では知らない人はいないくらい有名でしょう。 ■ 溶連菌の症状診断をスコア化したもので、38.5度以上の発熱(+1)、咳嗽なし(+1)、前頸部リンパ節腫脹(+1)、扁桃の白苔や浸出液(+1)で0~4で表され... 2021年1月4日 pedallergy2016
感染症(診断) A群溶連菌の保菌率はどれくらいか? 溶連菌は、小児の『咽頭痛をおこす菌』として多い原因だが、保菌も少なくない。 ■ A群溶連菌(Group A Streptococcus; GAS)は、『咽頭炎』を起こす菌としてはもっともポピュラーで、咽頭痛のある児の原因の15~30%程度を占めるとされています。 ■ しかし、GASは『保菌(症状がないけれども検出される... 2021年1月3日 pedallergy2016
感染症(病因) 学校における子どもの集団生活は、新型コロナの感染拡大リスクにどれくらい関与しているか? 新型コロナの感染拡大に、小児はどれくらいの役割を果たしているのか? ■ 新型コロナが子どもたちの生活を脅かしており、集団生活に関してどのように考えていくかは、小児科医としての関心事のひとつです。 ■ もちろん、感染リスクがゼロとは思えませんし、実際に子どもから成人への感染を示した報告もあります(Clin Infect ... 2020年12月30日 pedallergy2016