感染症(予防接種) 予防接種前にショ糖を舌下にいれると、予防接種時の痛みが軽減する 甘味料を使用すると、予防接種時の痛みが軽減する可能性が示唆されています。 ■ 予防接種の痛みを減らす方法は、いくつか提案されています。 ■ たとえばCDCのHPが参考になるでしょう。 参考 Patient Care During Vaccine Administration (CDC) ・breastfeeding(母... 2020年11月3日 pedallergy2016
感染症(予防) 医療従事者におけるマスク皮膚炎の実態は?:システマティックレビュー マスク皮膚炎の患者さんが増えています。 ■ 新型コロナの影響で、広くマスクの装着が普及しました。 ■ マスクをここまで多くの方がする時代はいままでなかったわけで、マスク皮膚炎に悩むかたも多いようです。 ■ 医療者はさらに、N95マスクなど密閉性が高いマスクを装着することも多く、頻度はさらに高くなっています。 ■ 最近、... 2020年10月28日 pedallergy2016
感染症(予防) マスクは、低酸素血症を起こすのか? マスクで低酸素が起こる…という話題は本当か? ■ マスクを使うと脳に問題が起こる…なんていう話題が、Twitterで出回っていました。 ■ まあ、そんなことが起こり得るならば、個人防護具を装着している医療従事者がばたばた倒れているはずなので普通に考えてデマなのですが、思ったほどきちんとした報告は少ないようです(これも普... 2020年10月25日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 妊婦に対するインフルエンザワクチンは、死産も減らすかもしれない 妊娠中のインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクも、子どものリスクも減らし、さらに死産のリスクを減らすという報告もある。 ■ 妊婦さんに対するインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクの低下と、生まれてくるお子さんへのリスク低下に関連します。 ■ さらに、妊娠中のインフルエンザへの罹患は『高熱による二分脊椎の... 2020年10月18日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 妊娠中のインフルエンザワクチンは、子どもに悪影響を及ぼさないか? 妊娠中のインフルエンザワクチンは重要で、生まれてくる子どものインフルエンザ感染を減らす。では、もう少し長く観て悪影響はないか? ■ 妊婦さんはインフルエンザで重篤化しやすいため、妊娠中のインフルエンザワクチンは重要と考えられています。 参考 妊娠中の人や授乳中の人へ(厚生労働科学研究) ■ さらには、妊娠中の母へのイ... 2020年10月17日 pedallergy2016
感染症(予後) 成人でもインフルエンザ脳症は発症しており、死亡率は子どもよりも高い インフルエンザ脳炎は、成人にもあるか? ■ インフルエンザ脳炎/脳症は、小児に多い病態ですが、成人でも起こりえます。 ■ では、その頻度はどれくらいで、死亡率は子どもと同じなのでしょうか? ■ 最近、日本から発表された報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 2010 年から 2015 ... 2020年10月8日 pedallergy2016
感染症(予防接種) HPVワクチンは、慢性疲労症候群・複合性局所疼痛症候群(CRPS)・体位性起立性頻拍症候群(POTS)などの発症リスクを増やさない HPVワクチンの有害事象を心配する向きは決して少なくありませんが、最近、BMJ誌にそのリスクを増やさないという大規模研究の結果が発表されました。 ■ HPVワクチンによる子宮頸がんの予防に関しては、最近大規模な研究結果が発表され、とくに17歳未満で接種するとより大きな効果が得られることが更にはっきりわかってきました。 ... 2020年10月6日 pedallergy2016
感染症(予後) インフルエンザによる入院率はどれくらいか? インフルエンザによる入院がどれくらいの確率かを事前に見積もっておくことは重要です。 ■ インフルエンザは、決して風邪と同じではなく、重症化しうる感染症です。 ■ 小児にとっては、新型コロナ以上に警戒しなければならないといえるかもしれません。 ■ では、インフルエンザによる入院率は、年齢ごとに異なるのでしょうか? ■ 日... 2020年10月5日 pedallergy2016
感染症(予防接種) HPVワクチンは、前がん病変だけでなく子宮頸がんを予防し、17歳未満の接種で有効性が高まる HPVワクチンは、前がん病変を予防することは明らかになっていましたが、NEJMから『子宮頸がん』そのものを予防するという大規模研究結果が発表されました。 ■ HPVワクチンは、子宮頸がんの発症予防に働きます。 ■ HPVワクチンに関しては、日本産婦人科学会のホームページとともに、峰宗太郎先生の解説、そして『みんパピ』の... 2020年10月2日 pedallergy2016
感染症(予後) 未就学児の風邪の頻度はどれくらいか? 小学校入学前、4~5歳時の風邪の回数はどれくらいあるか? ■ 小学校入学前くらいまでは、風邪や中耳炎などに頻回にかかるものです。 ■ 1歳までに急性中耳炎に半数は罹患するという出生コホート研究もあるくらいです。 ■ では、小学校入学直前、4~5歳時の状況はどうでしょうか? ■ アンケート調査による横断研究の結果ですので... 2020年9月30日 pedallergy2016
感染症(予後) インフルエンザA型とB型の、どちらの方が症状が強いのか? インフルエンザにおいて、A型の方が症状が強いと思われているが… ■ インフルエンザA型の方が重症度が高いと思われていることが多いのですが、実際のところは差はないという報告が多いです。 ■ B型の方が死亡率が高い、といった報告すらあります(Tran D, et al. Hospitalization for influe... 2020年9月29日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 幼児に対するインフルエンザワクチン接種は1回か?2回か? 幼児に対するインフルエンザワクチンは、1回?2回? ■ 今シーズンのインフルエンザワクチンの確保量は約6300万人分だそうです。 参考 今冬のインフルワクチン 約6300万人分供給見通し(日本経済新聞) ■ しかし、小児に関しては13歳未満は2回が推奨されています。 生後6か月以上で12歳まで(13歳未満)では2回ずつ... 2020年9月20日 pedallergy2016
感染症(治療) 鼻洗浄は、小児のかぜに有効か?メタアナリシス2020年版 『鼻洗浄が小児のかぜに有効かどうか』は、十分なメタアナリシスでの結論がまだ出しにくい。 ■ 小児のかぜに鼻洗浄(鼻洗い・鼻うがい)が有用かどうかのコクランシステマティックレビューは、最新版が2015年のものです(Cochrane Database Syst Rev. 2015;(4):CD006821. Publish... 2020年9月17日 pedallergy2016
感染症(予防接種) ワクチンの『皮内』接種は有効か? 一般的に、ワクチンは皮内・筋肉内注射で行われますが、『皮内』が投与ルートになるかもという報告があります。 ■ 以前、ワクチンの皮内接種の話題を聞いたことがあります。主に予防接種の量が不十分な途上国においての方法だったと記憶しています。 ■ とはいえ、あくまで緊急的な方法であって有効性は十分ではないのではないかと思ってい... 2020年9月15日 pedallergy2016
感染症(診断) 小児の発熱を伴う呼吸器症状に対し、肺炎を予測するツールはあるか? 小児の肺炎を、症状や経過から予測することができるか? ■ 肺炎の予測ツールは、成人ではいくつか存在します。 ■ たとえばCURB65やA-DROPなどは有名でしょう。 参考 肺炎重症度(Twitterでよく知られているEARL先生のサイト) ■ 小児でも同様の広く認められた基準があればいいのですが、そういった基準はない... 2020年9月12日 pedallergy2016
感染症(治療) 18歳までの急性副鼻腔炎に対する米国のガイドライン 抗菌薬の適正使用を考えていく、あたらしい時代の急性副鼻腔炎のガイドラインとは? ■ 抗菌薬に対する菌の耐性化が進んでおり、このままでは耐性菌により多くの命が救えなくなることが既定路線になっています。 ■ 中耳炎や副鼻腔炎の多くはself-limited(自然に治る)疾患であることがわかっており、抗菌薬なケースも多いと考... 2020年9月1日 pedallergy2016