一般的に、ワクチンは皮内・筋肉内注射で行われますが、『皮内』が投与ルートになるかもという報告があります。
■ 以前、ワクチンの皮内接種の話題を聞いたことがあります。主に予防接種の量が不十分な途上国においての方法だったと記憶しています。
■ とはいえ、あくまで緊急的な方法であって有効性は十分ではないのではないかと思っていました。
■ ただ一方で、麻疹ワクチンのアレルギーを検査するために皮内で皮膚検査を行うと、高率に抗体を獲得するという報告もあることも確かです(臨床小児医学 1999; 47:109-11.)。皮内という投与ルートがあるということはすでに既知であるともいえるでしょう。
■ ちょっと頭の片隅に残っていたテーマでしたが、今回、たまたま皮内接種と皮下・筋肉内接種との比較をみたメタアナリシスをみつけたので共有します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
12種類のワクチンに関し、皮下接種・筋肉内接種と、皮内接種の免疫原性を比較した研究のメタアナリシスを実施したところ、
✅ インフルエンザワクチン、狂犬病ワクチン、B型肝炎ワクチンについては、免疫原性の非劣性が示された。
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