妊娠中のインフルエンザワクチンは重要で、生まれてくる子どものインフルエンザ感染を減らす。では、もう少し長く観て悪影響はないか?
■ 妊婦さんはインフルエンザで重篤化しやすいため、妊娠中のインフルエンザワクチンは重要と考えられています。
■ さらには、妊娠中の母へのインフルエンザワクチンが、生まれてくる子どものインフルエンザ感染を予防することが報告されています。
■ しかし、妊娠中のワクチンが、子どもの感染症を減らす以外に子どもに悪影響がないかどうかを心配されるむきもあるかもしれません。
■ そこで、最近のPediatricsに発表されたシステマティックレビューをご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
妊娠中のインフルエンザワクチンが5歳までの健康上の問題に影響していないかを検討した研究9件に関し、システマティックレビューを実施したところ、
✅ 9件中2件の研究は、妊娠中のインフルエンザワクチン接種は、子どもの上気道感染、消化管感染、全ての入院を減らすことを示唆した。
✅ 9件中2件の研究は、子どもの一部の疾患を増やす可能性を示唆したが、 交絡因子や多重比較を調整すると統計学的な有意差は消失した。
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