小児の脱水症を評価するには、どの身体所見が有用か?

小児の脱水を、身体所見や経過から見分ける知識は重要といえる。

■ 胃腸炎の際の脱水は、小児にとってもっとも警戒すべき病態でしょう。

■ しかし、血液検査を全員にする必要なんてもちろんありませんし、輸液に比較して経口補液は効果に劣らず安全という報告もあります。

■ すなわち、症状や診察所見から、脱水(5%以上)を見分けることも重要になります。

■ そこで、やや古い検討ですが、JAMAに報告されたシステマティックレビューをご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

小児の脱水症を評価するための症状・徴候・基本的な臨床検査の精度と正確性を検討した研究13件のシステマティックレビューを実施したところ、

 ✅ 小児の5%の脱水症を予測するのに有用なサインは、毛細血管再充満時間の異常(尤度費[LR] 4.1; 95%信頼区間[CI] 1.7-9.8)、皮膚ツルゴールの異常(LR 2.5;95%CI 1.5-4.2)、呼吸パターンの異常(LR 2.0;95%CI 1.5-2.7)だった。

 

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