スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ 最近、スパイスアレルギーが増えている印象です。 ■ そしてその原因として、ヨモギ花粉やシラカバ花粉との交差抗原性からの可能性が疑われています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? カレーライスを摂取後にじん麻疹、呼吸困難、気管支ぜん息様発作を呈した22歳女性の...
食物アレルギーの記事一覧
離乳食早期開始の流れが加速している。 ■ 日本において、離乳食における卵の開始月齢が早まったことはすでに何度かご紹介してきました。 ■ 日本ではまだですが、ピーナッツに関しても早期導入が勧められるようになってきています。 ■ 今回は、オーストラリアでは1歳未満でのピーナッツ導入が急速に普及してきているという報告(Ear...
運動や睡眠不足は食物アレルギーを起こしやすくするか? ■ 「必要最小限度の除去」は、とても重要な食物アレルギーの治療方針です。 ■ しかし、日常診療の中で「つかれ」や「睡眠不足」、「運動」などにより、突発的な症状を経験することがあります。 ■ この現象は、食物アレルギーの診療をしている医師にとって、よく知られたものです...
食物アレルギーの診断は、詳細な問診と食物負荷試験が基礎にあります。 ■ 食物アレルギーを心配される方は決して少なくなく、現在の小児アレルギー科医の主戦場といってもよいでしょう。 ■ 今回は、食物アレルギーの診断と保護者の不安度の関連を示した報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 0〜2歳...
黄色ブドウ球菌は皮膚が悪化すると増加し、アレルギーを悪化させる。 ■ 黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎が悪化すると多くは保菌することになり、食物アレルギーの発症を促進する可能性が指摘されています。 ■ LEAP試験は離乳食早期導入によりピーナッツアレルギーの発症リスクを減らしたという金字塔といえる研究ですが、「離乳食...
食物経口免疫療法は、そのリスクのために標準療法にはなり得ていません。 ■ 食物経口免疫療法が試み始められて10年以上が経過していますが、いまだ標準療法になりえていません。 ■ それは、リスクが存在するに他なりませんが、現状では、そのリスクに対しどのような評価が下されているでしょう。 ■ 最近、Lancetにピーナッツに...
経口免疫療法は、摂取できるようになっても継続した摂取が必要とされています。 ■ 経口免疫療法は、「症状が出ない量で継続して摂取すると一部のアレルギー患者が摂取できるようになる」という治療法ですが、リスクがあるために標準的な治療法ではありません。 ■ さらに付け加えるならば、年齢が長じてから治療を行って達成しても、継続し...
少し古いですが、「離乳食早期導入」が食物アレルギーの発症を予防する可能性を示した有名な研究をご紹介します。 ■ みなさんは既に、「離乳食早期導入」が食物アレルギーを予防する可能性があることをご存知かと思います。 ■ 臨床的な介入研究は一般に、基礎研究から理論的に組まれたり、疫学的な研究結果から臨床研究が組まれたりします...
■ 「離乳食を遅らせること」はすでに食物アレルギー予防には有効でないことはわかっており、2008年以降その推奨は取り下げられています。■ そして、「授乳・離乳の支援ガイド」が2019年改定版として10年以上ぶりに改定され、生後6ヶ月から卵黄の開始が提唱されました。■ これは、「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を受け...
魚アレルゲンは主にパルブアルブミンが原因になっていると考えられています。 ■ 魚に対するアレルギーはパルブアルブミンという水溶性の蛋白質が主な原因になっています。 ※ 魚アレルギーとパルブアルブミンの交差抗原性に関しては、インスタで簡単にご説明しました。 View this post on Instagram ほむほ...
離乳食の早期導入は、食物アレルギーを予防するか? ■ 離乳食の開始時期と食物アレルギー予防に関して、さまざまな報告がなされるようになりました。 ■ complementary solid food(補完食)の導入時期と食物アレルギー発症もしくは感作のリスクを検討したメタアナリシスが発表されました。 ■ 我が国での「離乳...
経皮免疫療法が、安全性の面で注目されています。 ■ 経皮免疫療法は、「湿疹のない皮膚に対して食物抗原を特殊なテープで貼り、免疫寛容を誘導する」方法です。 ■ 「経皮感作」と矛盾するように感じるかもしれませんが、経皮感作は「経湿疹感作」といえ、きれいな皮膚からは「状況によっては」寛容を誘導することが考えられており、実用化...
経口免疫療法は、決して安全ではありません。そのリスク因子をつかむことは重要です。 ■ 経口免疫療法は、すこしずつアレルゲンとなる食物を摂取して寛解を誘導する治療です。 ■ しかし、決して標準療法とはいえないのは、リスクが厳然とあるからです。そのため、リスク因子の探索は重要です。 ■ 今回は、牛乳に関する経口免疫療法のリ...
IgG(4)抗体は、アレルギーをブロックする抗体として知られています。 ■ IgE抗体は即時型反応を起こす抗体です。 ■ 一方で、IgG(4)抗体はブロッキング抗体として、アレルギーを「防御する」抗体として知られています。 ■ そして妊娠中のIgG(4)抗体は児に移行することもまたよく知られていますが、その移行により児...
■ 除去食により、その食品の寛容を崩し、たべられなくなるかもしれないという報告があります。...
帝王切開分娩が、アレルギー疾患の発症リスクになるかもしれないという報告が増えています。 ■ 事前にお話ししておきたいのは、私は帝王切開分娩を否定するつもりは全くありません。 ■ 本邦における新生児死亡率は世界でも最も低い状況となっており、それは誇れることです。 ■ 帝王切開分娩によりアレルギー疾患が増える理由に、膣内で...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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