黄色ブドウ球菌の保菌は、食物アレルギーの耐性を阻害する

黄色ブドウ球菌は皮膚が悪化すると増加し、アレルギーを悪化させる。

■ 黄色ブドウ球菌は、アトピー性皮膚炎が悪化すると多くは保菌することになり、食物アレルギーの発症を促進する可能性が指摘されています。

■ LEAP試験は離乳食早期導入によりピーナッツアレルギーの発症リスクを減らしたという金字塔といえる研究ですが、「離乳食早期導入してもピーナッツアレルギーを発症した」群は、黄色ブドウ球菌の保菌者が多く、食物への耐性を阻害していることが報告されました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

ピーナッツ早期導入によりピーナッツアレルギー予防を報告したLEAP試験の参加者において、黄色ブドウ球菌の保菌と食物アレルギー発症の関連を検討したところ、

 ✅ 皮膚に黄色ブドウ球菌を保菌していると、湿疹の重症度とは無関係に鶏卵卵白やピーナッツsIgE抗体価の上昇と関連した。

 ✅ 黄色ブドウ球菌を保菌していると、湿疹重症度とは無関係に生後60ヶ月と72か月でも持続した卵アレルギーやピーナッツアレルギーがある可能性が高かった。

 

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