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インフルエンザに毎年、どれくらいの確率でかかるのでしょうか? そのテーマのメタアナリシスをご紹介します。

■ 今年もインフルエンザシーズンがはじまろうとしています。

■ インフルエンザワクチンに対する効果に関しては、このブログでもいろいろご紹介してきましたが、実際にその年にインフルエンザに感染するリスクはどれくらいなのでしょう?

■ そのテーマでのメタアナリシスが発表されましたのでご紹介します。

 

 

Somes MP, et al. Estimating the annual attack rate of seasonal influenza among unvaccinated individuals: A systematic review and meta-analysis. Vaccine 2018; 36(23): 3199-207.

ランダム化比較試験 32件(13,329人)から、年間のインフルエンザにかかる罹患率を推定した。

イントロダクション

■ 季節性インフルエンザは毎年何百万人もの人々に影響を与え、大きな病的状態と死亡を引き起こす。

■ しかし、特にワクチン接種を受けていないヒトでは、インフルエンザの罹患率(発症率)については不確実性がかなり残っている。

 

方法

■ プラセボ群において検査で確認した季節性インフルエンザを報告したランダム化比較試験(randomised controlled trials; RCT)に対するシステマティックレビューを実施した。

■ 私たちはプラセボ群における検査で要請確認された季節性インフルエンザ症例数を、この群の総被験者数で割ったものをインフルエンザ発症率として計算した。

■ ワクチンをしていないヒト(有症状、有症状および無症状の両方)におけるインフルエンザ発症率を推定するために、ランダム効果メタアナリシスを実施した。

 

結果

計13,329人の参加者におけるランダム化比較試験(RCT) 32件が含まれた。

症候性インフルエンザにおけるプールされた推定値は、小児(18歳未満)の12.7%(95%CI 8.5%~18.6%)、成人の4.4%(95%CI 3.0%~6.3%)、高齢者(65歳以上)の7.2%(4.3%~12.0%)だった。

■ すべてのインフルエンザを集約した症候性/無症候性インフルエンザのプールされた推定値は、小児22.5%(95%CI 9.0%~46.0%)および成人10.7%(95%CI 4.5%~23.2%)だった。

■ 高齢者に対する症候性/無症候性を組み合わせた報告1件のみが確認され、8.8%(95%CI 7.0%~10.8%)と推測された。

■ 研究間にはかなりの異質性があった。

 

結論

■ 概観すると、ワクチン未接種の児5人に約1人、ワクチン未接種成人10人に1人が毎年季節性インフルエンザに感染していると推定される。

■ この知見は、未接種のヒトに対する季節性インフルエンザ感染の背景リスクを確立するのに役立つ。

 

 

結局、何がわかった?

 ✅症状のあるインフルエンザの年間の罹患率は、小児(18歳未満)で12.7%(95%CI 8.5%~18.6%)、成人で4.4%(95%CI 3.0%~6.3%)、高齢者(65歳以上)で7.2%(4.3%~12.0%)と推定された。

 

 

ワクチン未接種児のうち5人に1人、ワクチン未接種の成人のうち10人に1人が毎年季節性インフルエンザに感染していると推定された。

■ ワクチンの有効性に関しては、いくつかの研究結果のご紹介をしてきました。

■ 有効性は明らかですが、一方で、インフルエンザにかかるリスクも掴んでおく必要性があるでしょう。

■ 数字はわかりやすく、普段の説明にも有用そうです。

 

 

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今日のまとめ!

 ✅季節性インフルエンザにかかる年間のリスクは、ワクチン未接種児のうち5人に1人、ワクチン未接種の成人のうち10人に1人と推定された。

 

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